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心の病について

アダルトチルドレンとは?

私自身、アダルトチルドレンです。


クライアントの悩みの多くに"アダルトチルドレン性"が見られ、
その一人一人にかかわり、子ども時代のいじらしさと親に対する愛情を求める深さに感動さえ覚える時があります。


ここでは人間の根底にある、親子関係に特にスポットを当てて考えました。

アダルトチルドレンの語源

1977年、アメリカにおいて、アルコール依存症のソーシャルワーカーであったクラウディア・ブラックによって、グループ・ワークの際に「アルコール依存症の親を持ち、20歳を超えた人たち」にある種の共通点があるということで使われた言葉である。




・アダルト・チルドレン・オブ・アルコーリッスク(ACOA)
アルコール依存症の親の下で育ち、すでに成人した人。


・アダルト・チャイルド・オブ・ディスファクショナル・ファミリー(ACOD)
機能不全家族や感情を抑圧された家庭の下で育ち、すでに成人した人




家族に共通する三つのルール
「話すな」・「信頼するな」・「感じるな」




その生き方に共通の苦しさや不自由さを抱えていることが注目され、ACOAで注目されたアダルトチルドレンも、現在ではACODという大きな枠組みのものとして認識されている。

アダルトチルドレンの特徴

1・自分を受け入れられない


「ありのままの自分」を受け入れず、誰かに必要とされる時に自分の存在を確認できる。
漠然とした不安のため自分の追い立てるように努力し、常に自己否定感がある。
「生まれてきて良かったのだろうか」と自分を大切な存在だと思えない。




2・自分の欲求がわからない


周囲の期待や要求に反応して行動してきた為、自分の欲求や感情がわからない。
自分と相手の境界が認識できず、相手の望む事自分の欲求のように感じる。




3・本当の自分を主張できない


主張する事で相手の拒否を恐れ、自分の欲求を主張できない。
相手の要求にNOと言えなかったり、逆に相手を威圧的にコントロールしようとする。

アダルトチルドレン行動の問題点

1・漠然とした不安


何をしていても満たされず、自分の存在価値を考えたり、その苛立ちを他人にぶつけたり、そんな自分を自己否定したりして、意味もなくいつも不安を抱えている。




2・人間関係


DV(ドメスティック・バイオレンス)などの暴力的な環境から抜けられない。
見捨てられる不安から相手にしがみつきその結果関係を崩壊させる。
親と同類の依存(アルコール依存等)を持ったパートナーを選びやすい。
YES・NOをはっきり言えず相手につけ込まれている。




3・「無理をして頑張ること」に生きがいを感じている


自分を追い詰めるほどに何かに努力していても満たされず、成果をもたらしていても、一時のゴールであり、次のゴールを目指してエンドレスに頑張りつづける。
自分を犠牲にしても相手に奉仕し、自分を甘やかしてあげる事が出来ない。
「楽しみ」でさえ罪悪感を伴う。

心の行き先「アデクション」とは?

「心の穴」を埋めるために何かに没頭して行動し、それが自分にとって不利益でも一時的な気分の回復を求め習慣化しエスカレートし、意思のコントロールが効かなくなるような不健康な習慣


(例)
アルコール依存薬物依存
セックス依存
ギャンブル依存
仕事依存
ショッピング依存
摂食障害

インナーチャイルドとは

自分が育った環境の中に受け入れられないルールがあることによって、シェイム(自己否定感) の原因となっている子供の頃の貴方自身。
ルールを守らないと生きて行けなかった小さな貴方自身。
「今のあなた」が会いに行って、癒してあげる幼い貴方自身。

アダルトチルドレンの役割

ヒーロー・スーパーチャイルド
(優等生・英雄)
一番年上か一人っ子。「優秀な子」「しっかりした子」でいることで評価されようとする。親からも他の子からも頼られ信頼される事によって家族のバランスを保とうとしている。
目標を達成しても「もっと、もっと」と期待される為常に不全感や失敗感を持つ
スケープゴード
(暴走する子・いけにえ)
家でも学校でもトラブルを起こす。攻撃的に振る舞い存在を主張すると共に家族の中の本来の問題から目をそらす役割を果たす。
「寂しい」や「助けて」が言えず傷ついた感情を持っているのが特徴。
ロストチャイルド
(忘れ去られた子)
問題が無いことで家族に貢献する子。息を潜め緊張した家族関係から身を守り自分の空間を持つ。
誰かとつながりたいが、殻を破るのが怖くて閉鎖的、内向的に成長。
クラウンマスコット
(道化師)
末っ子に良く見られる。おどけて家族の緊張感を和らげる。問題を分散させるために注意をそらす役割。
落ち着きの無い行動をとり(多動児など)情緒不安を抱える。
ケアテイカー
(なだめ役・ミニカウンセラー)
混乱の中でうまく調整役をこなす。愚痴を聞いたり弟妹の保護者的役割になったりする。ひたすら周囲の役にたとうとする。
「あなたはどうしたいの?」と聞かれると頭が真っ白になる。自分の感情を認知することができない。

アダルトチルドレンの事例
アダルトチルドレンの事例については、メールカウンセリング事例集の「アダルトチルドレン」をごらんください。

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