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心の病について

仮面うつ病とは?

正式名・・・仮面うつ病(masked depression)

身体症状

身体症状という仮面をかぶったうつ病の総称です。
本来の精神症状我表面的にでず、身体症状が表面的に出ます。


頭重感、胃部不快感、肩こり、めまい、倦怠感、性欲や食欲の減退等の身体症状が訴えの中心です。
いくつかの多彩な身体症状が併存して見られるのも特徴です。
(その背後に心理的なうつ状態やうつ病が隠れています)


うつ病の不眠の特徴は、途中で目が覚めたり(途中覚醒)早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)事が多いようです。
寝付けない(入眠困難)は、うつ病よりも神経症(ノイローゼ)の人に多いとされます。

仮面うつ病の弊害

身体症状が前面に出ているために精神的な病気という認識がないので、医療機関にかかる時でも、耳鼻科や、整形外科、消化器系などたらいまわしにされた挙句、「気分的なもの・・・」で済まされたり、無意味に治療を延々と続けていることが多い

かかり易い人の性質

几帳面で義理堅い人。
生真面目でスポーツなどをすると根性主義である。
仕事においては強い責任感をもち、趣味に至っては凝り性、完璧癖の為、心から気楽に楽しむことが出来ない。

対処方法

治療は身体治療と精神的治療と両面から行われる。


・「自責の念」が強かったり「ゆううつ」な気持ちが強いので、気分転換を心がけること。
・「思考力・自発性の低下」がおこっているので、重大な選択はできるだけこの時期には行わない。(転職、離婚など)
・「疎外感」「孤立感」なども強いので、うつ病特有の心理状況に配慮した雰囲気作りを心がける。

家族の心構え

本人が周囲状況への精神的に安定感を持ち、周囲と気分的に溶け込め、周囲から温かく見守られているという実感を感じられるように心がけた対応が大切です。


周囲は頻繁に身体症状を訴える患者に対して「又か・・・」と閉口して聞き流すのでなく、時間の許す限り、その症状などを聴いてあげたり、その辛さを受け止めてあげる、言葉かけをすることが大切である。
立派すぎる生活面でのアドバイスやの言葉や説得などはまずできるだけ避けてください。


身体症状によっては休職や休校など、心身ともに休息を必要としますが、時に経済的理由による家族の焦りが言葉の端ばしにでてしまうと、本人のあせりに繋がり良い結果が出ません。
本人が一番苦しんでいることを、まず理解してあげることが大切です。


症状の辛さも含めて、本人が辛さを周囲の人に理解され暖かく見守られているのだと実感できるように接することが効果的です

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