えむさんへ

はじめまして・・・風早里美です。
メールを読ませていただきました。
とても苦しそうで、辛そうで、悲しそうな・・・・
そんな小さな女の子を感じました・・・・・・・。

大丈夫、大丈夫よ・・・・・
体を硬くしないで、どうか大きく息を吸ってください。
あなたは大切な存在なのだから・・・・・
自分自身で、そう「あなた自身」を大切にできるよう・・・・
そう思いました。


＞もしかして、私はアダルトチルドレンでしようか。

私もアダルトチルドレンです・・・・・
ただ、その定義というものは、大きな幅を持っています。
つまり、ほとんどの人・・・いいえ、すべての人が親や家庭によって
人格を作られているからです。
多かれ少なかれ、どこかで傷ついている部分はあるように思います。

ただ、頂いたメールを読ませていただき、
いくつかの事が、そういった意味であなたを息苦しくしていたようですね・・・
確かにアダルトチルドレンと呼ばれるような
多くの質を持っていらっしゃる様に思われます。


＞子供の頃の家庭環境は、表面的にはNHK家族。
＞父は公務員、母は専業主婦で
＞学校から帰ると必ず「おかえりなさい」と出迎えてくれる。
＞父はお酒は全く飲まず、外にも遊びに行かない。
＞夕方５：３０頃になると必ず帰ってくる人でした。
＞私と姉はたまにケンカをするけど、
＞友達のように仲のいい姉妹でした。

＞しかし、学校以外で友達と遊んだ記憶が１つか２つしかありません。
＞これってやり少し変なのでしょうか？
＞とにかく友達と遊ぶことは禁止をされていました。
＞休みの日、外で友達数人が遊んでいる声を聞き、
＞母に「遊びに行きたい」といっても必ず「ダメ」でした。
＞何故ダメだったのかはいまだにわかりません。

ある意味では、家族という形の中で隔離されているような環境で
外部との接点を、ご両親が認めてこなかった成長をしている点・・・・
人間関係を学んでいく段階で、子供時代に喧嘩をしたり、
傷ついたりしていく経験が乏しくなっているのでしょう・・・・・


＞私は父親に小さな頃から「どうしてお前は男じゃないんだ」と
＞言われ続けています。今年で３２歳ですがいまだに言われます。
＞「ごめんなさい・・・」としか言いようが無いですよね。

男の子に生まれなかっという、あなたにはどうしようもない事を迫られ
どんなにか、寂しい思いをされたことでしょう・・・・・
「ごめんなさい」なんて言わないでいい・・・・
あなたは、男でも女でもなく、あなた自身なのです。
大切な、大切な「えむ」さんなのですから・・・。


＞今の私の状況は生きている実感がありません。
＞ただ　時を過ごしているだけのような感覚です。
＞自分の気持ちが何処にあるのか、いったいどうしたいのか、
＞どうすればいいのか全く分かりません。
＞何かをしたとき、それが正しいのかどうなのか
＞誰かに確認をしないと不安で仕方ありません。
＞全く自分に自身がもてないのです。

えむさんの「せい」ではないのですよ・・・・・
今、わからないという事に気づき始めたえむさんがいます。
その事を、どうか考えてみませんか？
どうしたいのか、知りたいと思い始めたあなたがいるのですよ・・・
今は、そのことが大切なのです。


＞対人関係も相手のことを気遣うあまり、とても疲れます。
＞今最も信頼できる人に「あなたはいい子すぎる。
＞もう少し悪い子でもいい」と言われました。分かっています。
＞でもどうすることもできないのです。
＞本当はできるなら誰とも一言も話したくない・・・
＞でもいつも明るく、力強く生きているふりをしなくてはならないのです。

どうすればいいかもわからず、ただ周囲の人を気遣い
自分自身をなくしてしまっているのですね。
そして、明るく、力強く生きているふりをしている。
どうしたらいいのかわからない、どうすればいいのかわからない。
ただ、漠然と無理をして疲れきっている自分がいることだけが、
もしかしたら、わかっていることなのかもしれないですね・・・。
それは、とても辛い辛い時間なのですね


＞１人でいるときは、常に自分を責めています。
＞何をやっても中途半端でダメな私を責めています。
＞なにもできない私は世の中のいらない子なのです。
＞どうして私は生まれてきてしまったのでしようか？
＞私と姉との間に１人と私の下に１人兄弟がいたそうです。
＞母は父に堕胎するように言われ、堕胎したそうです。
＞私がお腹の中にいるときにも堕胎するように父は母に言ったそうです。
＞私の下に生まれてくるはずだった子は男の子だったのに・・・
＞と母は泣きました。
＞だったら、私を殺して下の子を産んでいればよかったのにね。
＞私は生まれてくるべきじゃなかった。そしたら二人目は男の子だったのに。

もう、もう何も責めないで・・・
いらない子供なんてどこにもいないと思う・・・・・・・
あなたは、あなたとして生まれてきたの、

私は、３人の子供を亡くしています。
どんなに生んでやりたくても、
生の無い運命にある子供は生まれてはこなかった。

えむさん、あなたは生まれてきた意味があると思う・・・・・
「いらない」、・・・・・なんて言わないで。


実は、私の母も、堕胎をしています・・・・
あなたと同じように、私もそれらの兄弟と同じように
殺されていたかもしれないと思いながら、大きくなりました・・・・・
でも、今、私は意味あって生きていると思い
生かされていると思っているの・・・・・

えむさん、あなた自身を探してください。
あなたは、もう一度生まれたがっている・・・・・そんな気がします・・・


＞こんな私にも普通に恋愛をしていたことがありました。
＞でも、彼の前では本当に子供みたいになってしまったのです。
＞彼の言うことを繰り返しまねしたり、
＞（言葉を覚える子供みたい）指を噛んでみたり、
＞そんな自分にびっくりしてこんな私・
＞何も出来ない私を見られたくなくて分かれました。

あなたの中の、あなた自身（インナーチャイルド）に、退行して
あなた自身の、本質の甘えたいあなたが出てきただけなのですよ・・・・・・・
それは自然なことで、例えいくつであっても
そういった甘え方をする人は、いっぱいいます。
そんな自分を出せる、えむさんがいることを知り、私は少し安心しました・・・


＞今はもう不倫に戻ってしまっています。
＞今は不倫相手のネクタイをしめてあげたり、
＞靴下をはかせてあげたり、お風呂から出てこれば、
＞体を拭いてあげたりマッサージをしてあげています。
＞それも私がそうしたいのか
＞相手が望んでいるからそうしているのかはわかりません。
＞ほんとうはそうしたくないのかどうかも分かりません。
＞私はアダルトチルドレンなのでしょうか？

＞家庭環境はそれに当てはまる箇所は確かにあります。
＞私自身の気持ちの面も当てはまる箇所はあります。
＞アダルトチルドレンでも、そうでないにしろ、
＞今のこの自分を責めたり、自分が嫌いだったりする状況から
＞抜け出したいと思っています。
＞誰か助けてください。

えむさん・・・・・・
どうか、一刻も早く、カウンセリングを受けてください。
どういったカウンセラーがあなたにマッチするのかはわかりません・・・・
ただ、あなたにとって、カウンセリングという場所が
必要なことだけは間違いないことです・・・・・・・。


私自身は、まもなく再開予定ですが現在は休止中です。
そして、えむさんがどちらに住んでいらっしゃるかもわかりません。
今回のメールを読ませていただき、
なかなかメールカウンセリングでの距離では、自分探しは難しいと思います。
面談でのカウンセリングで進めていかれたほうがいいと思われます・・・。

確かに私の活動中にも遠方からの方も多くいらっしゃいましたが
できれば、住居の近くでマッチするカウンセラーと出会い、
多くの回数を重ねていかれたほうがいいと思うのです。


現在３２歳のあなただとすれば
同じだけの時間をかけて、心を整理され、またあなた自身を見つけ
そして、生まれたきたことの意味と、その幸せを感じてほしいと思うのです。

もちろん、カウンセリングという状態で
３２年もかかるということではないのですよ・・・
ただ、それだけの時間をかけていくことが自然なことなのだということです。


自分自身を見つめる作業は、本当に苦しい作業です。
見たくない自分、認めたくない自分、受け入れがたい過去・・・・
それらを見つめていかなくてはなりません・・・・・・・・

でも、今のえむさんの苦しさから来るエネルギーは
きっと、それらを乗り越える為に大きな大きなエネルギーとなってくれます。

きっと、マッチするカウンセラーと出会えば、
その方はあなたを助けてくれるでしょう・・・
でも、最後に自分自身を変えていくのは、カウンセラーではなくあなた自身です。
自分で変わりたいと思い願いながら、人は変わりたくないと思っています。

どうか、どうか、今の自分を乗り越えてください・・・・・
どうか、どうか、３２歳のあなたが、
小さな小さな幼いあなたを助け出してあげてください。

ライクユアセルフ・・・・・あなたが、あなたを好きになれるように・・・・
心から願っています・・・
心から応援しています・・・・・・・・・・。