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ライクユアセルフ 風早里美のブログ

セラピールーム

メールカウンセリング事例集

アダルトチルドレン
親の薦める人生を歩こうとするう自分・・・辛い

minaさん

2003年8月30日 minaさんからご質問を頂きました。

こんにちは。
はじめてメールします。

私は、今自分の人生の進路についてとても悩んでいます。
現在求職中なのですが、私が進みたい道と、
親が進んでほしい道とが食い違っているのです。

親としては、大学で学んだことを行かせる職業に
ついてほしいと考えているみたいです。
気持ちは痛いほどわかります。
私の将来を見据えて、普通の大学より授業料の高い
私立の理系の大学に行かせてくれたのですから。

私は今ほかにやりたい事があるのですが、
そのことは大学とはまったく関係がなく、
むしろ高卒でもできることです。
しかし、私のためにしてくれた親の苦労を考えると、
やはり、それをあきらめ親の言うような会社に
就職すべきなのかなと考えてしまいます。


私は昔から、親に逆らえない立場でした。
父母姉妹の4人家族なのですが、昔から母と姉の親子喧嘩が絶えませんでした。
姉の屁理屈に母はいつも悩まされていました。
いつしか、「私はお母さんを困らせてはいけない、
お姉ちゃんがわがままな分私がいい子でいないと」と思うようになりました。

それからは私は母親の言いなりでした。
反抗期もありませんでした。言うことを聞いていれば親も怒りませんから。
いうことを聞いていると自分もすごく心地よかった。
逆に、自分の意見を言うこともできなかった。
自分が意見することで親を怒らせるのは嫌だったから。
自分の意思を表現することをそのころから恐れていました。

就職活動のときも、内定をもらった会社に親が不満を持ち、
それが原因で内定を辞退しました。
親に納得の行く会社(要するに大企業)への就職は難しく、
結局新卒の就職は断念、大卒フリーターとなったわけです。
そんな私に親はこういいました。
「お前がこんな風になるなら、大学なんかに行かせるんじゃなかった」と。
すごくショックでした。
このとき初めて私は、親の考えに反する道を選んでしまった、と思いました。

フリーターになったとはいえ、仕事はとても楽しく、充実していました。
しかし、常に親のあの
「大学に行かせるんじゃなかった」という言葉が私の心の傷になっていました。
そのプレッシャーに耐えかね、結局アルバイトもやめ、今は無職の状態です。

友達にこのことを相談しても決まってこういわれます。
「親のために働くわけじゃないんでしょ?自分のやりたいことをやればいいよ」
そうです。そうなんだけど・・・
数百万かけて大学に行かせてくれた親の苦労を考えると、
親に何とか恩返ししないと、お金の問題だけでなく、
大学に行かせてよかったと思われるようにならないと、と考えてしまいます。
親の言いなりになることに慣れてしまっている今の自分に、
人生の選択肢などないのは、とまで思えてきます。


今は親元を離れ、友達と共同生活をしています。
親の束縛から解放されているので、ある程度気持ちは安定していますが、
実家に帰ると(月に一度は家に帰るようにいわれているので)、
いつも就職のことで釘を刺されます。
早く就職しなさいといわれると、焦ります。
本当は早く就職して親を安心させてあげたいのですが、
就職することで私の夢が破れてしまうのです。
ちなみに私の夢はカフェを経営することです。
だから、少しでもいろんな飲食店で働いて、
接客や販売のノウハウを勉強したいと思っています。

自分の夢を捨てるか、親からの期待を捨てるか、どちらかで悩んでいます。
そして、これからも私は親の言いなりになってしまうのかと思うと、
とてもつらいんです。
たとえば将来、すごく結婚したい人を紹介して、
親に反対されたら、私はその人を
手放さないといけないのか、とか、親の介護のこととか・・・。


この掲示板に書き込んでいる方たちの悩みに比べたら、
私の悩みなんか小さいものだと思います。
小さなこととわかっていながら、こんなにも悩んでしまう自分がいて、
自分がすごく小さな人間だと思ってしまいます。

自分の意思で動けない小さな人間ですが、
少しでもアドバイスをいただきたく、ここに書き込んでいるしだいです。
わかりにくい文章だと思いますが、アドバイスをよろしくお願いします。


minaさん、こんにちは、風早里美です。
ご質問を読ませて頂いて、今の時点でご相談を頂いて良かった・・・
そう思いました。


>自分の夢を捨てるか、親からの期待を捨てるか、どちらかで悩んでいます。
>そして、これからも私は親の言いなりになってしまうのかと思うと、
>とてもつらいんです。
>たとえば将来、すごく結婚したい人を紹介して、
>親に反対されたら、私はその人を
>手放さないといけないのか、とか、親の介護のこととか・・・。


そうminaさんが書かれているように
まだまだ若く、これからいろいろな方向性を決めていくminaさんにとって
今回のメールに書かれているような気持ちを抱えたまま
選択していく事は、とても難しい事だと思うのです。
心を整理していくと、本当の自分自身を探し出せると思います。
其の上で選んでいく事には、大きな違いがあると思えるからです。
ここで少し、一緒に考えていきましょう・・・


>私は、今自分の人生の進路についてとても悩んでいます。
>現在求職中なのですが、私が進みたい道と、
>親が進んでほしい道とが食い違っているのです。

>親としては、大学で学んだことを行かせる職業に
>ついてほしいと考えているみたいです。
>気持ちは痛いほどわかります。
>私の将来を見据えて、普通の大学より授業料の高い
>私立の理系の大学に行かせてくれたのですから。

>私は今ほかにやりたい事があるのですが、
>そのことは大学とはまったく関係がなく、
>むしろ高卒でもできることです。
>しかし、私のためにしてくれた親の苦労を考えると、
>やはり、それをあきらめ親の言うような会社に
>就職すべきなのかなと考えてしまいます。


私立の理系の大学を選択された時点では
もしかしたらminaさんの中にも、其の方向性が
将来の選択肢に入っていたのかもしれないですね・・・
ただ、若い時代に、いろいろな価値観を見て、
そしていろいろな友人との語らいの中で
まったく別の方向性を見つける事はとても多いと思いますよ・・・
文章の中で、≪親の苦労≫と書かれていますので
経済的に無理をしながら、学費を支援してくれた部分があったのですね。
それを感じながら、別の道を選ぶ事は
今までそのような経験のない貴方には、きっと難しい事だったのですね


>私は昔から、親に逆らえない立場でした。
>父母姉妹の4人家族なのですが、昔から母と姉の親子喧嘩が絶えませんでした。
>姉の屁理屈に母はいつも悩まされていました。
>いつしか、「私はお母さんを困らせてはいけない、
>お姉ちゃんがわがままな分私がいい子でいないと」と思うようになりました。

>それからは私は母親の言いなりでした。
>反抗期もありませんでした。言うことを聞いていれば親も怒りませんから。
>いうことを聞いていると自分もすごく心地よかった。
>逆に、自分の意見を言うこともできなかった。
>自分が意見することで親を怒らせるのは嫌だったから。
>自分の意思を表現することをそのころから恐れていました。


minaさんは、きっと「あなた」ではいられなかったのですね・・
時には、我侭を言ったり、拗ねてみたりしたかった事でしょう。
小さな貴方が、例えば疲れて眠くなっているのに
お母さんの言葉に,ニコニコ笑って言葉を選んでいる・・・・
そんな姿が浮かぶようで、とても痛々しく感じます。
「恐れていた」この表現に、貴方の思いがたくされていると思います。


>この掲示板に書き込んでいる方たちの悩みに比べたら、
>私の悩みなんか小さいものだと思います。
>小さなこととわかっていながら、こんなにも悩んでしまう自分がいて、
>自分がすごく小さな人間だと思ってしまいます。


とも書かれています。
でも、人それぞれの悩みに大きさはないと思うのです。
minaさんは、minaさんでは、いられなかった・・・
其の事がとても悲しい事なのです。

その人自身の存在を否定された・・・そんな意味で悲しい事なのです。
もちろん親の側には悪意がないことだったのかもしれません。
それでも、愛されたいと願う力ない子供にとって
親の思いの通りにしか行動をできないことで、
貴方はあなた自身ではなかったのだと思います。

結果として子供のフィルターと言ってしまうには
あまりにも子供の側は、体力的にも経済的にも無力です。
親に愛されなければ、認められなければ生きていけないのですから。
自分自身が、「こうしたい」と考える事を止めてしまい
自分の思う行動ができない思考過程になってしまっているのです。


>就職活動のときも、内定をもらった会社に親が不満を持ち、
>それが原因で内定を辞退しました。
>親に納得の行く会社(要するに大企業)への就職は難しく、
>結局新卒の就職は断念、大卒フリーターとなったわけです。
>そんな私に親はこういいました。
>「お前がこんな風になるなら、大学なんかに行かせるんじゃなかった」と。
>すごくショックでした。
>このとき初めて私は、親の考えに反する道を選んでしまった、と思いました。


さて、ここで書かれている内容はとても大切なものです。
このときのminaさんの気持ちをしっかりと思い出し
そして、整理をしてみて下さい。

内定をもらう → 就職の意思があった
親の不満  → 辞退
親の納得の会社は難しい → 大卒フリーター
結果として、ご両親からの言葉・・・
「お前がこんな風になるなら、大学なんかに行かせるんじゃなかった」
そしてminaさんはショックを受けるわけです。

この流れの途中で、ご両親の意思に背いてみましょう。
内定の会社に入社する ・・・とします。

其のときのご両親はなんと言うでしょうか・・・・?
其の時にminaさんは、何と思うでしょうか?

其の上、其の会社での入社がminaさんにとって成功であった場合?
其の会社への入社が、失敗だと思える場合?
其の時々・・・・貴方は、どんな事を思いますか?
少し考えてみて、書いてもらえますか?


>フリーターになったとはいえ、仕事はとても楽しく、充実していました。
>しかし、常に親のあの
>「大学に行かせるんじゃなかった」という言葉が私の心の傷になっていました。
>そのプレッシャーに耐えかね、結局アルバイトもやめ、今は無職の状態です。


フリーターでいた時の楽しく充実していた事を
少し詳しく書いてみてもらえますか?
大学に行かせるのではなかったという言葉は、
その後もご両親から言われていますか?
又は、感じさせられていますか?

今、minaさんは、アルバイトをやめた事を
どんな風に思い、そして感じていますか・・・?


>友達にこのことを相談しても決まってこういわれます。
>「親のために働くわけじゃないんでしょ?自分のやりたいことをやればいいよ」
>そうです。そうなんだけど・・・
>数百万かけて大学に行かせてくれた親の苦労を考えると、
>親に何とか恩返ししないと、お金の問題だけでなく、
>大学に行かせてよかったと思われるようにならないと、と考えてしまいます。
>親の言いなりになることに慣れてしまっている今の自分に、
>人生の選択肢などないのは、とまで思えてきます。


友達の言う事は、確かにそうなのだけど・・・・
でも、それをそのまま受け入れられない自分がいる・・・・
そんな感じですね?
自分自身には選択肢はない・・・・
それは、minaさんにとってどんな感じですか・・・・?
其の感じている事を、少し文章にしてみてもらえますか?


>今は親元を離れ、友達と共同生活をしています。
>親の束縛から解放されているので、ある程度気持ちは安定していますが、
>実家に帰ると(月に一度は家に帰るようにいわれているので)、
>いつも就職のことで釘を刺されます。
>早く就職しなさいといわれると、焦ります。
>本当は早く就職して親を安心させてあげたいのですが、
>就職することで私の夢が破れてしまうのです。
>ちなみに私の夢はカフェを経営することです。
>だから、少しでもいろんな飲食店で働いて、
>接客や販売のノウハウを勉強したいと思っています。


ここでも大切な事が書かれています。
今までのメールを読ませていただき、おそらくご両親は
お友達との共同生活を始めるときに、大反対をされた事と思います。
其の時の、いきさつと、そして、其の時のあなた自身の気持ちを
思い出して、そして、感じたままを書いてみてもらえますか?

ご両親の意に沿わない行動をある意味で選んでいる
今のあなた自身は、どんな気持ちでいますか?

明確に、自分自身の夢に向かっての
具体的な希望が書かれています。
それらの夢のことを考えている時
貴方は、其の事をどんな風に考えていますか・・・?


>自分の夢を捨てるか、親からの期待を捨てるか、どちらかで悩んでいます。
>そして、これからも私は親の言いなりになってしまうのかと思うと、
>とてもつらいんです。
>たとえば将来、すごく結婚したい人を紹介して、
>親に反対されたら、私はその人を
>手放さないといけないのか、とか、親の介護のこととか・・・。


将来に対していろいろな事が、もっと大きな不安となって
感じられるのだと思います・・・
それらはとてもつらい事ですね。

おそらく、周囲のお友達に話すと、
「好きにすればいいんだよ」「自分で決めればいいんだよ」
なとと簡単に言われてしまうことでしょう・・・・・
でも、どうしてもそれができない、できないと思わされている・・・
なぜだかわからないけれど、できないと思っている自分がいる・・・
それは、あなた自身のせいではないのです。

minaさんの中に、とても傷つき、とても愛されたいと願う
小さなインナーチャイルドがいるのです。
小さな、小さな、もう一人の貴方です。
其の子は、親の思いの通りに行動しないと
見放されてしまうと思っているのかもしれません・・・
愛されないと思っているのかもしれません・・・

あなた自身が、本当にどうしたいのか
minaさんの場合、それは”夢”と表現されわかっているようですね・・・

ただ、、どうして不安になったり、思っていることが行動できないのか?
それを今の段階で知る事は、とても大切な事です。
そして、それを具体的な方法として行動し、
脱皮していく事は、整理していく事は、
本当のあなた自身を見つける事です。
今の20歳を越えた、大人になった貴方しか
貴方の中にいる、「小さな貴方」を助ける事はできません。

貴方はどうしたいのか?
そして、それを手に入れるためにはどうしていけばいいのか?

これからminaさんが、誰かと結婚するとき
また、お子さんを生んで育ていく時に、とても大切な事です。
自分自身の中に、埋められない心の隙間があると
其の隙間を、愛する人・・・又は、小さな自分の子供という存在に
それを埋めてもらおうとします・・・・・・

職業選択という問題だけではない事を多く含んでいます。
ゆっくりと考えて、お返事をいただけるといいと思います。
もう一度おお答えができますので、返信メールを待っていますね・・・・

できれば未来の貴方の為に、少しでも整理をして、
本当のあなた自身を探しましょう。


2003年09月03日 minaさんからお返事を頂きました。

こんにちは。早速のお返事ありがとうございます。
こんなにたくさんお返事をいただけるなんて・・・ありがとうございます。


>内定をもらう → 就職の意思があった
>親の不満  → 辞退
>親の納得の会社は難しい → 大卒フリーター
>結果として、ご両親からの言葉・・・
>「お前がこんな風になるなら、大学なんかに行かせるんじゃなかった」
>そしてminaさんはショックを受けるわけです。

>この流れの途中で、ご両親の意思に背いてみましょう。
>内定の会社に入社する ・・・とします。

>其のときのご両親はなんと言うでしょうか?
>其の時にminaさんは、何と思うでしょうか?

>其の上、其の会社での入社がminaさんにとって成功であった場合?
>其の会社への入社が、失敗だと思える場合?
>其の時々に貴方は、どんな事を思いますか?
>少し考えてみて、書いてもらえますか?


(答え)もし就職をしていたら、どうなっていたか・・・。
おかしな話ですが、私の親も家族も、親戚もご近所の方も、
なぜかみんな大企業(誰でも知っている会社)に勤めています。
就職活動のころから、自分も自然とそういう会社に
入らないといけないと思うようになっていました。
中小企業に入ることは、親のプライドを傷つけることになると思ったのです。
もし、就職をしていたとしたら、きっと親のプライドのことを考えながら、
苦しみながら仕事をしていたんだろうなと思います。
でも、今思うと、せめて学費分だけでも稼いでおけばよかったとも思います。
それだけで差し引きゼロになるとは思っていませんが。


>フリーターでいた時の楽しく充実していた事を
>少し詳しく書いてみてもらえますか?
>大学に行かせるのではなかったという言葉は、
>その後もご両親から言われていますか?
>又は、感じさせられていますか?

>今、minaさんは、アルバイトをやめた事を
>どんな風に思い、そして感じていますか・・・?


(答え)フリーターのころは、仕事も充実してたし
(店長に近い仕事もしてました)、働くことに抵抗がなく、このまま続けたかった。
ただ常に親からは、「ボーナスがない、有給がない、
土日に休めない」などと正社員との差をあからさまにされ、
「早く社会人になれ」と、アルバイトでは一人前とは認めてくれませんでした。
フリーターでいることで、いまだ「子ども扱い」である状況が嫌でした。
早く親から自立したかった。だから社会人になってあげたかったんです。
社会人になれば、親にも大人として認めてくれる。
でもその社会人というのは、誰でも知ってる企業の社員・・・。
この不景気の中、なんて贅沢な注文なんでしょう。
でも、いつかはその注文に答えなければならない。
この「・・ねばならない」「・・・してあげたい」という表現を使うのはとても嫌ですね。
私の意志がまったく入っていませんから。


>友達にこのことを相談しても決まってこういわれます。
>「親のために働くわけじゃないんでしょ?自分のやりたいことをやればいいよ」
>そうです。そうなんだけど・・・
>数百万かけて大学に行かせてくれた親の苦労を考えると、
>親に何とか恩返ししないと、お金の問題だけでなく、
>大学に行かせてよかったと思われるようにならないと、と考えてしまいます。
>親の言いなりになることに慣れてしまっている今の自分に、
>人生の選択肢などないのは、とまで思えてきます。

>友達の言う事は、確かにそうなのだけど・・・・
>でも、それをそのまま受け入れられない自分がいる・・・・
>そんな感じですね?
>自分自身には選択肢はないゥゥ
>それは、minaさんにとってどんな感じですか・・・・?
>其の感じている事を、少し文章にしてみてもらえますか?


(答え)もちろん、私だって人間ですから、
意志もあるし、主張する権利だってある。
私自身は本当はとても我が強く、他人からの束縛を嫌うほうです。
先生や友達には結構自分の意見を言うほうなのですが、親には何にもいえないんです。
そういう生活が続いていたので、先にも書いたように、
親の意見に従っていたほうが心地よいんです。親に意見することは、
私にとっては非常に勇気のいることです。
大人になった今、このままでいいんだろうか、と、葛藤しています。


>今は親元を離れ、友達と共同生活をしています。
>親の束縛から解放されているので、ある程度気持ちは安定していますが、
>実家に帰ると(月に一度は家に帰るようにいわれているので)、
>いつも就職のことで釘を刺されます。
>早く就職しなさいといわれると、焦ります。
>本当は早く就職して親を安心させてあげたいのですが、
>就職することで私の夢が破れてしまうのです。
>ちなみに私の夢はカフェを経営することです。
>だから、少しでもいろんな飲食店で働いて、
>接客や販売のノウハウを勉強したいと思っています。

>ここでも大切な事が書かれています。
>今までの勸Aおそらくご両親は
>お友達との共同生活を始めるときに、大反対をされた事と思います。
>其の時の、いきさつと、そして、其の時のあなた自身の気持ちを
>思い出して、そして、感じたままを書いてみてもらえますか?


(答え)家を出るといったのには、勇気がいりました。
でも、それを認めてくれたのは、父親でした。
もともと単身赴任で家にいないときが多く、
家から通っていても朝早く家を出て、夜遅くかえって来るという生活でした。
それでも、休日は必ず私たち家族のために時間を作ってくれました。
小さいころから「威厳」はないけど、「誇り」に思える父親でした。
私は母親に威厳を感じていました。
事実、実際に今の人生を悩ませているのは、母親のことです。
父親が、私の今の状況についてどう思っているのか、わかりません。
でも、家を出ることを認めてくれたことから、母親よりは理解があるとおもいます。


>ご両親の意に沿わない行動をある意味で選んでいる
>今のあなた自身は、どんな気持ちでいますか?

>明確に、自分自身の夢に向かっての
>具体的な希望が書かれています。
>それらの夢のことを考えている時
>貴方は、其の事をどんな風に考えていますか・・・?


(答え)たとえそれが親の意見に背く仕事であっても、
最低限、学費だけは返す必要があると思います。
もし夢の実現に向けてがんばるのであれば
大学生活は親にとっては無駄だったわけだから
(私にとっては大学は楽しかったし、いい勉強できたし、
誇れる友人もできたし、よかったと思うのですが)。
老後のこともあるし、子としてこれから親を養っていかないといけないから。


>minaさんの中に、とても傷つき、とても愛されたいと願う
>小さなインナーチャイルドがいるのです。
>小さな、小さな、もう一人の貴方です。
>其の子は、親の思いの通りに行動しないと
>見放されてしまうと思っているのかもしれません・・・
>愛されないと思っているのかもしれません・・・


(答え)確かにそんな気がします。
自分の中に2人の人間が共存しているような。
開放され夢に向かいたい自分の足を、
親に首輪をつけられたもう一人の自分が噛み付いているような。
二人の人間がいても悪くはない。親を思いやる気持ちは大事だし、
夢を追う気持ちも大事。
ただ、早くもう一人の自分の首輪をはずしてやる必要があると思うんです。

その鎖をはずすのは・・・その人物を早く確定するのが、大事なのかな。

親を思う気持ちを忘れず、自分の夢に向かって生きていけたらと思います。

乱文で申し訳ありません。また、ご意見いただけると幸いです。
また何か間違っていることがあれば、アドバイスお願いします。
それでは、よろしくお願いします。


minaさん、こんにちは
直ぐにお返事を頂き、HPへのUPを待っていてくださったのだと思いました。

お返事に書いてくださったいろいろなお答えを読ませていただき
minaさんは、とても問題意識のある方だと思いました。
そして、其の自分の思いに気づき、そしてご両親を
大切にしたいとい思い・・・それは,引いては
「愛されたい・認められたい」という、思いに繋がるのですが
其の両方に板ばさみになり、悩んでいらっしゃるのだと思いました。


>「親の意見に従っていたほうが心地よいんです」

と、あなた自身が書かれているように、多くの人たちが其の中に身を任せ
流されていく事が多いようです・・・・
もちろん、その価値観の中で何事もなく生きていかれる方も多いのでしょう。
もっと早い段階で、学業などの場面で親の意向に添えなくなり
その結果、自己嫌悪などの反動として親を否定して反発をするという
行動に出てしまう方も多いと思います。
また、学校の成績という事は、そのまま親の意向に添えてしまった場合
就職や結婚など、社会状況等、自分ではどうしようもない事に遭遇した時
改めて、親の価値観・・・自分の価値観・・・・そして、相手(周囲)の価値観を知り
其の違いをどういった形で統合し、
自分に取り込んでいくかという葛藤に出会うと思います。


>もちろん、私だって人間ですから、
>意志もあるし、主張する権利だってある。
>私自身は本当はとても我が強く、他人からの束縛を嫌うほうです。
>先生や友達には結構自分の意見を言うほうなのですが、親には何にもいえないんです。
>そういう生活が続いていたので、先にも書いたように、
>親の意見に従っていたほうが心地よいんです。親に意見することは、
>私にとっては非常に勇気のいることです。
>大人になった今、このままでいいんだろうか、と、葛藤しています。


こういった思いの貴方だからこそ
きっと、今の自分の思いの中の二つ思いに板ばさみになっているのだと思います。
自分という意思をしっかりもっていること、それはとても大切な事です。


>自分の中に2人の人間が共存しているような。
>開放され夢に向かいたい自分の足を、
>親に首輪をつけられたもう一人の自分が噛み付いているような。
>二人の人間がいても悪くはない。親を思いやる気持ちは大事だし、
>夢を追う気持ちも大事。
>ただ、早くもう一人の自分の首輪をはずしてやる必要があると思うんです。

>その鎖をはずすのは・・・その人物を早く確定するのが、大事なのかな。

>親を思う気持ちを忘れず、自分の夢に向かって生きていけたらと思います。


とても、とてもきれいな素直な気持ちを
そのまま書いてくださったと思うと、とても胸が熱くなりました。
親おおもう気持ち・・・・それはとても大切なものです。
其の気持ちは大切にしてください・・・・・・
それと同じだけ、もっともっと「あなた自身」を大切にしてほしいと思うのです。

親をないがしろにするのでもなく、無視するのでもなく
理解を得ながら、自分の思いを行動にしていく・・・・
理想論かもしれませんが、それを目標として考えてゆきましょう。
そうでないと、ある程度まで自分を抑える事ができても
自分の気持ちを知ってしまった事を消化できるほど
器用な貴方だとはとても思えません・・・又、鈍くもないでしょう・・・

そうであれば、今回のメールカウンセリングをきっかけに
共存できる方法を探し出してほしいと願っています。
それは、押さえてきた自分の心が、残念ながら報われなかった時
自分の心が壊れる事を無意識に守るために、
反動としてご両親を完全に否定したくなったり、
ご両親の存在をそこに亡き者として無視する事で遠ざけ、
心のバランスをとろうとしてしまうと思うからです。

取りあえず、今回で区切りとさせていただきますので
フィットする答えが見つかるかどうかわかりませんが
少しここで考えられるだけ、考えてゆきましょう・・・


>フリーターのころは、仕事も充実してたし
>(店長に近い仕事もしてました)
>働くことに抵抗がなく、このまま続けたかった。


とても充実していたわけですね。
にもかかわらず、其の仕事をやめてしまった事は
とても、貴方にとって羽をもがれたような気持ちだったと思います。

正社員という社会人になる為に、就職活動を始められるのかもしれません。
ただし其の前提にはビッグネームへの就職・・・・なかなか難しいですね。

行動を起こし、正社員を決める事で、別途貴方の夢に向かって
プラスの部分を探す事・・・これらも悪い事ではなく大切な事です。
つまり、ご両親への気持ち、そして正社員のメリットを見つけ
もう一度就職活動への意欲を自分の中で確認し
正社員へトライする事もひとつです。

例えば、正社員のメリットとすれば給料の安定と高額なところです。
そして、ビックネームの正社員がそうとは限りませんが
正社員の中は、選択によってはほとんど残業がない会社もあります。
経費削減のために、ビックネームであればあるほど
事務系の女子社員の残業を、認めていない会社もあるのです。
そういった場合、カフェを経営したいというminaさんにとって
金銭的な裏づけと、経営に対しての勉強や調理師免許などの
実質的な準備をアフター5で取得していくという考え方もあります。

今、仕事をやめられている貴方の状況が
ご両親への、正社員につく為に・・・という、
単なるパフォーマンスである可能性があります。
そうであれば、次への行動がまったく定まっていない状態で
就職活動を始めても、なかなか難しいところがあります。

そうであれば、正社員というある意味では
ご両親の期待に沿った就職活動をしながら、
夢を追っていくこともできる可能性があります。
もちろん現実は、言葉で言うほど簡単なものではありませんが・・・・
しかし思っているよりも、きっと行動しながらのほうが
現実が教えてくれるものがいっぱいあると思うのです。


>中小企業に入ることは、親のプライドを傷つけることになると思ったのです。
>もし、就職をしていたとしたら、きっと親のプライドのことを考えながら、
>苦しみながら仕事をしていたんだろうなと思います。


こう書かれていますが、今回の就職活動の場合・・・・・
ご両親にとって、もちろん大企業への思いはあると思いますし
それを口にされる事も多いでしょう・・・・
しかし、現実として社会情勢が難しい事は漠然とは知っていると思いますし
フリーターという、ご両親にとって認めがたい?(ゴメンなさい)立場であるより
中小企業であっても、正社員になってくれた・・・
事のほうが大切に感じられるでしょう。

ただし、就職活動を何年もしていくわけにはいきませんから
始める前に、ご両親に就職活動をはじめる事について
特納得できる企業に入りたいが、そうできない現状があるということ。
それらを言葉を選び、伝えたほうがいいかもしれませんね。
できれば就職活動の期限も決めたほうが、状況も整理できやすいかもしれません。
例えば、来年の3月までであるとか・・・・ですね。
もし、就職が決まらなかった場合は、派遣という形で
現実の社会経験をしたほうが有利だというか言う話しをされ
数年後に、就職活動をする為の即戦力の実力を身につけたいということで
理解してもらう方法もあります。

私がこれらのことを書いているのは、今回のお返事の中で
以下のような文章があるからです・・・・・・・・。


>フリーターでいることで、いまだ「子ども扱い」である状況が嫌でした。
>早く親から自立したかった。だから社会人になってあげたかったんです。
>社会人になれば、親にも大人として認めてくれる。
>でもその社会人というのは、誰でも知ってる企業の社員・・・。
>この不景気の中、なんて贅沢な注文なんでしょう。
>でも、いつかはその注文に答えなければならない。
>この「・・ねばならない」「・・・してあげたい」という表現を使うのはとても嫌ですね。
>私の意志がまったく入っていませんから。


私は、貴方の意思が入っていないとは思わないのですが・・・
これらは、minaさん自身の意思がしっかりと入っているのですよ。
「・・・してあげたい」「・・・ねばならない」・・・・・
これらは、貴方のご両親の思いに答えたいという貴方の意思なのです。
愛されたいと願うあなた自身の意思なのです。
一見、自分の意思はカフェを開く事・・・でありながら、フリーターとして仕事をして
準備をすることでありながら、でも、あなた自身の意思はご両親に答えたいのです。

これらを、無視する事も、これらを全面否定することもありません。
ただ、これらの行動の中に、あなた自身が、「あなた自身を変えたい!」
という意思が現れたときに、初めて、あなた自身の意思が行動に移されます。
つまり、本当の意思でカフェ開店が貴方の意思になるのです。

まだ、其の段階ではないのであれば
あなた自身が、バランスが取れるように統合していく方法を考えるのです。
そして、其の努力をしていく段階で現実や、自分の中の思いを整理していく事になります。
正社員にこだわらず、カフェの準備を直接的な方法でしたい!!と思うか、
正社員で取りあえず経済的、資格などの準備からはじめていくか・・・・と思えるか。
それは、私にもわかりません・・・・・・
しかし、夢と、ご両親の希望を、オールorナッシングで考えていく
・・・という方法以外で両方選択肢を持つという事もあるということです。


>家を出るといったのには、勇気がいりました。
>でも、それを認めてくれたのは、父親でした。
>小さいころから「威厳」はないけど、「誇り」に思える父親でした。


家を出る・・・いいえ、出ることを認めるという事は
きっとご両親にとって大変な決断だったと思います。
しかし、これを認めてくれた事で、ご両親はminaさんが
自分たちとの価値観が違い始めている事を漠然と感じており
それを少しでも良い関係で続けていく為には、
少し距離をあけたほうが良いと考えられたのではないかと思います。

父親が、私の今の状況についてどう思っているのか、わかりません
でも、家を出ることを認めてくれたことから、母親よりは理解があるとおもいます。

こう書かれているように、今後何か大きな事を決めるとか
前もって、話しておいて理解を促したいときには
お父様にまず話しをする形をとった方がいいと思います。
お母様への思いは、下記の書き方を読んでも
もう少し貴方の中に深い思いが隠れているようです。


>私は母親に威厳を感じていました。
>事実、実際に今の人生を悩ませているのは、母親のことです。


ですから、お母様の言葉が貴方の中に鎖をつけている可能性があります。
お父様の理解という、免罪符をもって、
お母様の理解に事を進めた方がいいと思います。


最後に、minaさんの中の大きなこだわりについて書きたいと思います。


>たとえそれが親の意見に背く仕事であっても、
>最低限、学費だけは返す必要があると思います。
>もし夢の実現に向けてがんばるのであれば
>大学生活は親にとっては無駄だったわけだから
>(私にとっては大学は楽しかったし、いい勉強できたし、
>誇れる友人もできたし、よかったと思うのですが)。
>老後のこともあるし、子としてこれから親を養っていかないといけないから。


また、就職を中小企業に決めなかった場合にも
最後には以下のように書かれています。


>でも、今思うと、せめて学費分だけでも稼いでおけばよかったとも思います。
>それだけで差し引きゼロになるとは思っていませんが。


学費を返す事・・・・という1-1=0という発想がどこかにあるようです。
貴方の中の、親の期待に添えなかったという大きな荷物を降ろしたいのでしょう。
だとすれば、学費を返す・・・という発想ではなく、老後、少しずつ援助する
という形で、それらのご両親の愛情に答えてもいいと思うのです。
一度、其のあたりの自分のこだわりと、そしてそれを実行したときの
逆にご両親のお気持ちを考えてみてもらいたいのです・・・・
成長したと、喜ばれるのでしょうか・・・・・・?

minaさん、親って何を考えていると思います?
子供が幸せになってほしい!!本当に心からそう思っているのです。
私自身も、高校生の息子二人の親なのですが・・・・
本当にかわいい存在で、大切な存在なのです。
いろいろなヤンチャしたり、反抗期で怒鳴りあったりもしますよ(苦笑)
親が子の幸せを願う・・「何をいまさら!」と思われるかもしれません。
でも、貴方の中に、親の思いに答えなければ見放されるという思いがありませんか?

私はプロフィールを見ていただいてもわかるのですが離婚をしています。
私にとっては今でも後悔のない、意味ある選択でした。
しかし、岡山の閉鎖的な田舎町に住んでいる両親には
同郷であった元夫との離婚は、
いろいろな意味で認められないだろうと思っていました。
もちろん未だに、完全には理解はしてくれていませんが・・・・。(苦笑)

ただ・・・・・
離婚を決めたときに、私はこう思いました。
認めてくれないだろう、罵られるだろう・・・・・・勘当されるかもしれない。
しかし、親は私が幸せになる事を、心から望んでいてくれると信じよう。
両親の価値観があり、たとえ勘当されたとしても、生きている間にあえないとしても
最後には離婚によって私が幸せをつかんでいれば
きっと心の奥底・・・無意識の中で私の幸せ喜んでいてくれる。

実際には、これらに近いプロセスがありました。
現在では関係を回復していますが、離婚は彼らの価値観では
今でも受け入れがたいことなのです。

彼らが、本当に私自身の幸せを願っているか・・・・?ということが
事実であってもそうでなくても、「そうである!」と私が決めたのです。
私は最後には、後悔のない人生を送り幸せになると決め
私の幸せを両親は望んでいると、私自身が決めました。

人には生きてきた時間の中で、自分でもどうしようもない価値観があります。
今あなた自身が悩んでいる、両親以外の人には主張できる事でも
両親には主張できず、言葉を受け入れてしまう・・・という価値観もそうです。

貴方のご両親には、言葉に直ぐ出てしまうような価値観があるのです。
中小企業を認められない・・・フリーターを社会人として認めないという
それらの価値観ですね・・・・・
でも、それは熱いヤカンを触って「アチッ!」と、手を引いてしまうことに
近い思考なのです・・・・・・・
決してあなた自身の全てを否定しているわけではないのです。
落ち着いてみると、随分と後になると
今の社会情勢では、大企業への就職は難しいと理解しています。
それと同じように、あなた自身のしてきた行動を
理解できてくるときがあると思うのです。

でも、其の時は・・・・・
就職にしても、例えば結婚にしても
minaさん自身が、「幸せ」でいる時なのです。
あなた自身が、其の環境を幸せなものとして認め
心からの笑顔で生活をしている時こそ、
貴方の価値観をご両親が認めてくれる・・・・そういうことだと思うのです。

ご両親の思いに答えて行動する事は悪いことではありません。
しかし、その結果は、本人であるあなた自身に戻ってきます。
其の行動の結果が良いときは、そんなに思いませんが
悪いときには、人間は弱いですから、
うまくいかなかった理由がほしくなります、責任転嫁をしたくなります。

覚えていてほしいのは・・・・・
どういった行動を選んでも、ご両親がロープで縛って行動させたのではなければ
最後に選んだのはあなた自身なのだというこです。
誰の人生でもなく、貴方の人生なのですから・・・・・

「私はどうしたいか?」この言葉を自問自答してください。
きっとこれからのあなた自身心を整理してくれる言葉になると思います・・・

あなた自身が、心からも笑顔をもって
素敵な人生を創っていかれますよう、応援しています・・・・


今回で、お送りする最後のメールになります。
簡単でいいので、感想などお送りいただけると嬉しいです。
掲載させていただけますので、宜しくお願いします。

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