HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > アダルトチルドレン > 2004/03/22
幸さん
私も、アダルトチルドレンなのでしょうか。
結婚して子供二人をもつ33歳の主婦です。
私の父は酒乱でそれが原因で母は私を置いて出ていってしまいました。
その後父の暴力は私に向けられました。
母がもう帰ってこないとわかると酒を浴びるように飲み亡くなってしまいました。
母方の祖父母に育ててもらいました。
母は他の男性と同棲していたため迎えにきてくれませんでした。
祖父母は私を仕方なく育てていたため、愛情を感じませんでした。
母の所に遊びに行っても抱きしめてもくれませんでした。
今、私は母親になり子供にどう愛情を注いだらいいかわかりません。
(自分に、そういう記憶がないので)暴力を振るうこともありました。
「なぜ私ばかり我慢しなければいけないの!
3歳の頃から大人の都合で振り回されて、
幸せになれたと思ったらまた育児で我慢」と思い、子育てを楽しめません。
未だに自分を癒せませんどうしたらいいのでしょう。
幸さん、始めまして風早里美です。
>私も、アダルトチルドレンなのでしょうか。
>結婚して子供二人をもつ33歳の主婦です。
メールを読ませて頂きました。
幸さん、あなたはアダルトチルドレンだと思いますよ・・・
辛かったですね、悲しかったですね、
寂しい時間がいっぱいあったのですね・・・
読ませて頂きながら、その寂しさをどこにぶつければいいのか解らない
小さな幸さんを感じると、胸がいっぱいになりました・・・・
>私の父は酒乱でそれが原因で母は私を置いて出ていってしまいました。
>その後父の暴力は私に向けられました。
>母がもう帰ってこないとわかると酒を浴びるように飲み亡くなってしまいました。
>母方の祖父母に育ててもらいました。
>母は他の男性と同棲していたため迎えにきてくれませんでした。
>祖父母は私を仕方なく育てていたため、愛情を感じませんでした。
>母の所に遊びに行っても抱きしめてもくれませんでした。
幸さん自身、どこにも居る場所のないような感覚がずっとあったことでしょう。
なぜ自分が生まれてきたのだろうと・・・・・考えていたかもしれません。
本当に辛い、長い長い時間だったと思います・・・・
抱きしめられる経験・・・その柔らかさや温もりを知らないのかもしれませんね。
少し、ご両親のことに触れたいと思います。
お父様は寂しい方だったのでしょう・・・・
彼もおそらくアダルトチルドレンでありアルコール依存という形で
寂しさをあらわしていたのではないかと思います。
しかし、その表現はお母様にとって寂しさの表れには受け取れず
それは別れとなっていったのでしょう・・・・・
お父様は見捨てられた悲しさと不安で、より寂しさをまし
その悲しみを小さな幸さんにぶつけてゆき、
また自分自身の身体にぶつけてなくなられたのでしょう・・・・
幸さんに対しての行動は許されるものではありません・・・・
しかし、彼も、寂しさの中に居たのは事実だと思います。
お母様についてお話しましょう・・・・
>母の所に遊びに行っても抱きしめてもくれませんでした。
と、幸さんは書かれています。
その状態がこの一行だけなので一概には言えませんし
幸さんには認めがたいことかもしれませんが・・・・・
もしかしたら、お母様は抱きしめたかったのかもしれないと思うのです。
もし、心から幸さんを拒否していたのであれば、
幸さんが遊びにいくという行動が出来たという環境がなかった思えるからです。
では、なぜ抱きしめなかったのでしょう・・・?
それは、幸さんを置いてきた自分自身を攻めていたのかもしれないと思います。
または、幸さんが自分(お母さん)を恨んでいて後ろめたかったかもしれません。
または、いろいろな関係で一緒に暮らすことが出来な事実があり
幸さんから、「一緒に暮らしたい」と言われることが怖かったのかもしれません。
もちろん幸さんの中に、夫(お父様)の影を感じ拒否反応があったとも思えますし
その似た部分が、自分が見捨て、
その結果亡くなった夫から攻められた感覚があったのかもしれません。
お母様の中に、どのような気持ちがあったかわかりません。
どんな気持ちがあったにしても抱きしめてもらえなかった
幸さんの悲しみが、無くなるわけではないと思うと
すべての事が言い訳・・・・に聞こえるかもしれませんね・・・・
>今、私は母親になり子供にどう愛情を注いだらいいかわかりません。
>(自分に、そういう記憶がないので)暴力を振るうこともありました。
>「なぜ私ばかり我慢しなければいけないの!
>3歳の頃から大人の都合で振り回されて、
>幸せになれたと思ったらまた育児で我慢」と思い、子育てを楽しめません。
>未だに自分を癒せませんどうしたらいいのでしょう。
幸さん、あなたは誰かに抱きしめられたいのですね・・・
暖かさと、緊張することのない空間がほしいのかもしれません・・・。
確かに目の前に居る子供達に何かをしなければ・・・と思っても
まず幸さん自身が癒されないと、できないのかもしれません。
ただし、あなたは間違いなく子供たちを愛したいのだと思います。
でも、そうすることの出来な自分を責めているのでしょう。
「愛さなければ」「抱きしめなければ」と思えば思うほど
そうされてこなかった自分を感じ、「なぜしなくてはならないの!」という
怒りにも似た感情が高まってくる為に、
本来のあなたの心を認めることが出来ないのだと思います。
幸さんが、幸さん自身を癒す為にどうしたらいいのか・・・・
それは端的に答えることは,ここに書かれている内容だけでは出来ません。
しかし、ご主人との関係がキーワードではないかと思います。
ご主人との結婚によって幸せを感じられています。
しかし、お子さんが生まれた為にご主人は夫だけではなく
父親の時間を多く持っているのでしょう・・・・。
そして、仕事が多忙であるなどの条件が
ご主人の子育ての協力を阻んでいるのかもしれません。
誰かの協力・・・・それはご主人以外に考えられませんが
幸さん自身が変わる事は、幸さん自身にしか出来ないことなのです。
それを踏まえたうえで、一度ご主人に協力を訴えてはどうかと思います。
お子さんに影響の出ることでもありますし、ご夫婦の関係を良いものにする為にも
ご主人に、そのあたりを今以上に理解していただくことで
方向性が見えてくると思います。
ただ、ご主人との関係が複雑になっている場合があれば
カウンセリングを受けられ、
自分自身で自分を癒してあげられるようになれるといいと思います。
簡単なことではありませんが、今の年齢の幸さんが
傷つき抱きしめてもらえなかった「小さな幸さん」を抱きしめてあげることはできます。
先日、カウンセリングを終了された方も
そういったプロセスを通って、卒業されていかれました。
人は愛される為に生まれてきたのだと思います。
今までそういったものが薄かった幸さんが、
これから多くの愛を受けることは、できることではないかと思います。
でも、本来は与えられている愛情を、
もしかして幸さんのフィルターの為に感じることが出来なければ
幸さん自身が、これからも愛に飢えた気持ちで生きていくことになるかもしれません。
どうか、今までの幸さんを今の幸さんが理解し
そして癒してあげてください。
大丈夫よ・・・・と、言ってあげて下さい。
まず、あなた自身が子育てが楽しいと思えないことを受け入れて下さい。
それは、そのままで良いという事ではないのですが
今の、幸さんの育った時間があれば誰しもがそうなることだと
現在の幸さんを受け入れることになります。
まず、「あるがままの自分」を、
たとえどんな自分であっても・・・・
認めてあげていいと思います、すべてはそこから始まるのですから。
幸さん、そのままでいいのですよ・・・・・
どうか、子供たちを愛せない自分を責めないで。
でも、あなた自身が幸せになる為に、何かの一歩を踏み出してください。
そのきっかけに、このメールがなれることを願っています。
あなたが、あなたを好きになれるように・・・・・
今まであった悲しい時間も含めて、
今のあなたを創ってきたことを認められることによって
少しでも、心が楽になれることを願っています。