HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > アダルトチルドレン > 2004/07/15
ちちさん
はじめまして。
最近、本を読んで自分がアダルトチルドレンだときづきました。
とても緊張しやすい性格で悩んでました。
父親はアルコール依存で母親に暴力をふるったり、
私も意味もなく怒られたりしていました。
小さいころは、まわりにきづかれたくないため、
明るくしたり勉強もよくしました。
母親にも迷惑はかけない様にしてきました。
高校に入ると、両親は離婚し、 母親と暮らしていましたが、
母親も男の人と付き合うようになりました。
母親のためと思い、認めていました。
でも、仕事をはじめ、緊張しやすい性格に悩み、
人間関係にも悩んでいると、親のことを恨んだりします。
本には、回復できると書いてあるので、
そうなる様にしていきたいとおもっていますが、まだ自信がもてません。
はじめまして「ちち」さん、風早里美です。
ご質問を読ませて頂きました。
>とても緊張しやすい性格で悩んでました。
>父親はアルコール依存で母親に暴力をふるったり、
>私も意味もなく怒られたりしていました。
>小さいころは、まわりにきづかれたくないため、
>明るくしたり勉強もよくしました。
>母親にも迷惑はかけない様にしてきました。
ちちさんは、幼児期にお父さんのアルコール依存により
いろいろな経験をしてきた子供だったのですね・・・
毎日の日々の中で、自分には意味も無く怒られた経験は
現在のちちさんの緊張しやすい性格に繋がっていると思われます。
それは、常にご両親との関係の中で
緊張感を持っていなければ、怒られるという経験をしていた為
リラックスする事を、心と身体が忘れてしまっているのだと思います。
また、お父様の暴力に耐えるお母様の為に ちちさんは、
自分自身の感情を抑えながら生きてこられたのだと思います。
>母親にも迷惑はかけない様にしてきました。
こういった表現にも、如何にちちさんが お母様に対して気遣い、
自分を抑えてこられたのかがわかります。
>高校に入ると、両親は離婚し、 母親と暮らしていましたが、
>母親も男の人と付き合うようになりました。
>母親のためと思い、認めていました。
思春期もあり、ちちさんにとって お母様の交際相手の方との関係は、
貴方にとってどのような距離だったのでしょうか?
もしかしたら、受け入れがたい距離があったのかもしれません。
しかし、お母様の為には自分を抑えるしかなかったのですね。
また、唯一の存在であるお母様を 奪われたような感覚もあったかもしれません。
そんな中で、ちちさんは孤独感を感じられたことでしょう・・・・・
>でも、仕事をはじめ、緊張しやすい性格に悩み、
>人間関係にも悩んでいると、親のことを恨んだりします。
>本には、回復できると書いてあるので、
>そうなる様にしていきたいとおもっていますが、まだ自信がもてません。
いろいろな事で、ご両親を恨みたくなるときがあるのでしょう・・・・
その自分の気持ちを、否定しなくてもいいと思いますよ・・・・
それだけ、自分自身を抑えて生きてこられたのですから。
ただ、それらの経験を通して傷ついてこられた事
そして、考えてこられたことは、 決してマイナスだけになっているわけではありません。
勿論、このようなメールを頂く事は「生き辛さ」を感じていらっしゃると思います。
自分を受け入れられない気持ちも、きっとあるのでしょう・・・・・
しかし、それらの中に、きっとちちさんを創っている
プラスの面もきっと隠れているような気持ちがします・・・・・
長所と、短所は表裏一体なのですから・・・・
ちちさん、直ぐに回復することは難しいと思いますが
ちちさんが、自分自身を大切にされ 自分が「どうしたいか」と、
小さなことでも何かある度に 問いただしてあげる事で、
自分の心が見えてくると思います。
どうか、自分自身のマイナスを数えるのではなく
自分自身のプラスを数えましょう・・・・・
一日一日の「今」を大切に、
その日の中のプラスを探して、数えていきませんか・・・?
そんな、小さなことから始めてみる事が大切です。
でも、何年も時間が経っていくことで ちちさんが、
大きく変わってくることは間違いないと思います。
大きな変化を求めてしまうと自分の良い所までがなくなってしまいます。
少しずつ、少しずつ、でも、自分自身をあきらめないで
認めてあげて欲しいと思います・・・・・・
いつの日か、自分自身をマイナスも、プラスも・・・ 全て受け入れて、
生きていける日が来ると思います・・・・
でも、もし身体症状が出たときには、
早めに専門家のサポートをしてもらって下さいね・・・・
応援しています・・・・・・・
あせらないで、ゆっくりと自分を探してくださいね・・・・