HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > アダルトチルドレン > 2004/07/27
マユさん
はじめまして。
来月に出産をひかえている、31才女性です。
子供の頃から内向的な性格で人と接することが大変苦手です。
特に初対面の方と話をするときには、
顔から変な汗がドーっと出て来て、
汗が早くひかないかなぁってそればっかり考えると、
今度は相手の話が早く終わってくれないかな
というところに意識がいってしまい、早く切り上げようとして
人と会話を楽しむことができなくなってしまうのです。
小学校に上がるぐらいまでは、
外で遊ぶことが大好きな活発な性格だったのですが、
父親がだんだんとお酒にのめり込むようになり、
休日も朝から飲んでグデグデになり、
遊びに連れて行ってくれるという約束を破られ、
日曜参観や運動会という行事も来てくれませんでした。
そんな父親を見られたくなくて友達を家に呼んで遊ばなくなり、
そして友達に家族のことを話すのが嫌で、
徐々に人と距離を置くようになってしまったように思います。
父親にお酒を止めて欲しいと訴えると
「親に反抗するな」と叩かれました。
母親にも「病院に連れて行こう」と何度も言いましたが、
「どこの家もこんなもんや」と言って取り合ってくれませんでした。
いろいろなサイトでアダルトチルドレンの特徴を見ると、
自分にぴたりとあてはまります。
そして自分はアダルトチルドレンなんだという自覚をもてたのですが、
やっぱり人と接することに自信がもてないんです。
これから子供が産まれます。
その子のために友達を作ってあげられるのか不安です。
そしてこんな私でも
健全な心を持った子を育てられるのか自信がありません。
はじめまして「マユ」さん、風早里美です。
ご質問を読ませて頂きました。
>はじめまして。
>来月に出産をひかえている、31才女性です。
お返事が大変遅くなってしまいごめんなさいね。
出産をされ、お子さんをその手に抱かれたでしょうか?
いろいろな思いを抱えながらも無事出産されるよう願っています。
>子供の頃から内向的な性格で人と接することが大変苦手です。
>特に初対面の方と話をするときには、
>顔から変な汗がドーっと出て来て、
>汗が早くひかないかなぁってそればっかり考えると、
>今度は相手の話が早く終わってくれないかな
>というところに意識がいってしまい、早く切り上げようとして
>人と会話を楽しむことができなくなってしまうのです。
それは、とても辛いですね・・・
人との関わりが『楽しい』と感じるか
「苦痛」と感じるかでは、大きな違いがありますから・・・
>小学校に上がるぐらいまでは、
>外で遊ぶことが大好きな活発な性格だったのですが、
>父親がだんだんとお酒にのめり込むようになり、
>休日も朝から飲んでグデグデになり、
>遊びに連れて行ってくれるという約束を破られ、
>日曜参観や運動会という行事も来てくれませんでした。
>そんな父親を見られたくなくて友達を家に呼んで遊ばなくなり、
>そして友達に家族のことを話すのが嫌で、
>徐々に人と距離を置くようになってしまったように思います。
>父親にお酒を止めて欲しいと訴えると
>「親に反抗するな」と叩かれました。
>母親にも「病院に連れて行こう」と何度も言いましたが、
>「どこの家もこんなもんや」と言って取り合ってくれませんでした。
初対面の方に対して、過度に緊張をされているようですね。
その根底には、お父様のアルコール依存に対する思いが
社会への接点を避ける事で自分を守るという思考によるようです。
子供心に「何とかしなければ・・・」という模索も心配な気持ちも
大人たちの前にかき消されてしまい
自分自身が「正しい」と思うことが受け入れられない経験を
してこられた事も、人と関わる中で
『自信の無さ』に繋がっていっていると思われます。
学校行事にも参加してもらえず、
一人ぼっちの淋しさもとても感じられたことでしょう・・・。
>いろいろなサイトでアダルトチルドレンの特徴を見ると、
>自分にぴたりとあてはまります。
>そして自分はアダルトチルドレンなんだという自覚をもてたのですが、
>やっぱり人と接することに自信がもてないんです。
>これから子供が産まれます。
>その子のために友達を作ってあげられるのか不安です。
>そしてこんな私でも
>健全な心を持った子を育てられるのか自信がありません。
さて、マユさんにとって大切な事はどんなことでしょう・・・・?
それは今の生活の中でのことを、
一つずつ自分の自身に置き換えていくことだと私は思います。
それは、マユさんがお子さんを出産されるということは
一般的にはご主人がいらっしゃるということですよね・・・
その前提には、その男性にマユさんが選ばれ、
愛されたという事に他なりません。
そうではない環境の中で、出産される方もいらっしゃいますので
その場合は、ごめんなさいね・・・・・・・
少し、この前提で書かせていただきます・・・・
マユさんは、初対面の方が苦手で
会話を楽しめない・・・・・ところがあるようです。
でも、そういったプロセスの中で、ご主人を含め
接点を持っているお友達などはいらっしゃいませんか?
そういったマユさんが不安な気持ちを持たれている中でも
貴方に好意を持ち、受け入れてくれる存在がいることも事実だと思うのです。
まず、マユさん自身が「愛されている存在」として
現在の生活をされている事をしっかりと受け入れることから始めてくださいね・・
もちろん、マユさんがお子さんの成長に伴い
自分を変える決意をされ、行動を変えていくことは大切かもしれません。
ただ、人間はそんなに大きく変わる時は、どこかに歪も出るものです。
つまり、自分ではない自分を行動していると
ストレスが溜まってしまい、
自分の行動に順応するように子供が行動をしないと
子供を責めたり、追い詰めたりするのではないかと思います。
『私がこんなに友達を作るために頑張っているのに
どうしてこの子は、其れがわからず頑張って友達を作らないのか』
そんな怒りにも似た気持ちが、お子さんに対して生まれてしまいます。
ですから、マユさんはお子さんのお友達を創ってあげる事・・・ではなく
まずお子さん自身を見つめ、『大切な存在』だと
お子さんに伝えることが大切なのではないかと思います。
誰かが、必ず自分の味方で自分を愛していてくれる・・・・
この大きなエネルギーが根底にあれば
お子さんは、きっとお友達を自分自身で見つけてこれると思います。
それは、お友達の人数ではありません・・・・・
快活に誰とでも友達になれる・・・・子供が『よい子』ではないのです。
自分自身が無理をせず、自分自身をしっかりと受け止めてくれる
そんな友達・・・・と出会えることが、きっと大切なのだと思います。
親子関係が安定していて、「愛されている」と感じられるじかんがあれば
きっと、そのエネルギーを手にすることができると思います。
子育てをしながら、よく思うことは
親が思うように子供は育たない・・・・ということです。
子供の中には、子供の中で『芽』のようなものがあり
其れが、自然に成長を遂げているような感じです。
意図して何かをすれば、逆の方向へ行く事も多いようです。
又、子供は親を『教師』にしたり『反面教師』にしたりします。
それは、子ども自身の持っている資質によるものが大きいようです。
ですから、マユさんは、
『友達を作ってあげなければ・・・・」と思い行動したり
タイミングとして友達が出来なくて、自分を責めたりすることなく
どんなお子さんの状態であっても、
そのお子さん自身を愛してあげてほしいと思います。
愛される存在なのだ・・・・ということをマユさん自身が
お子さんに伝える事で、きっと「愛される」事を経験し
その結果として、人を好きになれたり、受け入れたり
又周囲からも、受け入れられる時が来るのではないかと思います。
マユさん・・・・
貴方は生まれてくる前から、お子さんに対して一生懸命に考えている。
それは、「愛している」から出来る事なのです。
お子さんを、貴方に出来る方法で愛してあげてください。
お友達を作るよりも、お母さんが穏やかな気持ちで
ゆったりと絵本を読んでくれる方が、お子さんは嬉しいかもしれません。
マユさん自身が、まずご自身が愛されている存在である事
大切な存在である事を、受け入れることで
何かが変わってくるような気がします・・・・・
例えば、ご主人との関係にそれらの事が無かったとしても
生まれてくるお子さんにとって、唯一の愛してくれる存在
誰よりも、お子さんにとって愛してほしい存在・・・・
其れが、マユさん、貴方なのです。
子供にとって、大切な存在・・・・・・其れが母親です。
他の誰でも駄目なのです、貴方だけに出来る事なのですから・・・・・
さあ、愛してあげてください・・・・・
氾濫した情報に翻弄されないでいいのです。
貴方の、貴方に出来る方法でいいのですよ・・・・・・・
応援しています・・・・・・
子育ては、とても素敵な時間だと思いますから・・・・