2013年2月14日　

*** メッセージ ***

 

私、風早里美は平成24年度を持って

神戸学院大学を退任させて頂く事になりました。

7年にわたり、名古屋より神戸に毎週通勤してきましたが

持病・加齢に伴う体調不良により、継続していく事が難しくなりました。

 

私は皆さんにお伝えしたように大学に行っていません。

その私が、縁あって採用され大学講師となり

「キャリア形成」という講義を受け持ち、成績評価して参りました。

 

現在多くの大学のキャリア形成に関わる講師は

派遣会社によるコーディネートや、

専門機関による請負業務として成り立っており

大学卒業者でない私は採用されないのが現実です。

 

しかし、神戸学院大学の教授陣により直接雇用され

7年に渡り、皆さんとともにキャンパスで学べた事は

私にとって大切な時間となりました。

私にとっての「大学生生活」といっても良い位置づけでした。

 

講師として未熟であった7年前から、精一杯の努力をし

皆さんによって、私自身も講師として育てていただきました。

「講師」としての場所が私を成長させたのだと感じ、

この場所に出逢えた稀有な経験を有り難く感じております。

 

 

今までも、退任を何度も考えるほど体調が悪化しておりましたが

恐らく手放せば、学歴の無い私にとって、

二度と手に入らない場所だと感じておりました。

 

また、継続する事で、毎年「この学生と出逢う為に継続したのか」

そう感じることの出来る学生が、多く居た為に

終了する事に躊躇し、遣り甲斐を感じながら続けてきました。

「これ以上遅く」ても、「これ以上早く」ても

きっと、辞任した事が後悔に繋がっただろう・・・と思います。

 

 

卒業された学生の皆さん、社会でどのように仕事をしていますか？

大学で学んだ事は、生かされているでしょうか？

 

社会は色々と思うようにいかなくて・・・・

社会は、きっと行き詰る時間が多い場所だと思います。

 

でも、あなた自身が精一杯仕事をしているのであれば

あなた自身が、一生懸命に生きているのであれば・・・・・

それが「今」でなくても、「花開く時」がきっと来ます。

それまで、「諦めないで」「頑張りすぎないで」歩き続けてください。

 

「出来る事」を、「出来るだけ」・・・・・・

やり続けてください、自分を育ててください・・・・・

きっと、きっと「自分だけ」は、「自分を信じ」「育てて」ください。

皆さんとの出逢いが、意味ある『必然』だったと信じます。

 

私にとって、「しんどくて」「辛くて」「大変で頑張った」時間でした。

でも、本当に「楽しくて」「嬉しくて」「遣り甲斐のある」・・・、時間でした。

この時間をくれた皆さんに、心から「ありがとう・・・・」と伝えます。

いつの日か、『人生が交差』したら、また逢いましょう。

いつまでも、皆さんを応援しています。