＜お返事＞

 

「なるるん」さん、はじめまして風早里美です。

ご相談内容を読ませて頂きました。

 

ご自身の不貞行為が発覚したとの事、ご主人のあり方にも問題があり

お二人の夫婦関係自体が、創り合えていなかったように感じています。

 

「このような相談で恐縮」との事ですが、人間は色々な環境に置かれると

本当に弱いもの� と私は思っています。

それは、どんなに心が強いとご本人が思っていても弱くなる環境さえ整えば

誰でも、うつ状態になりますし、弱さや寂しさ故に

不� 実な行動� と分かっていても選んでしまう事もあるの� と思います。

 

ご主人の今のあり方が、「なるるん」さんとの関係構築を目指しているのか

セックスるをする事で自分を肯定されていると自己満足したいのか、

そういった意味で� けで「身体」を求めているのか、私にもわかりません。

 

ご自身の選択に、これから巻き込まれる可能性のあるお子さんたちの為にも

自分自身の気持ちに正直でありながら、自らにも厳しく選択をして頂けるよう

何かをお伝え出来れば・・・、と願いながら書かせて頂きます。

 

まず、ご主人の意図としては不貞を問題として追い込めば、

「親権」という子供を人質にしたような状況をぶら下げれば

 

妻が身体を許すと思っているのであれば、

大きな間違いだと分かってもらった方がいいと思います。

 

それを拒否反応で攻撃的にご主人に伝える事は賢明ではありませんので、

「夫婦としてやり直すのであれば、

セックスが前提ではなく、そういった気持ちになるように努力してほしい」

という事を丁寧に、でも毅然とご主人に伝えてみましょう。夫婦� からといって、無理にセックスを受け入れる必要はありません。

「妻」は、「合法的な売春婦」でも「ダッチワイフ」でもありませんから。

 

 

次に「親権」についてです。

今の社会情勢として、母親が「親権」を希望すれば、ほとんどが取れるようです。

それは、今回の様に女性側に不貞行為があったとしても、それが不特定多数の男性であったり

子供の養育に不適切だと思われる悪劣な環境でない限り問題ないようです。

そういった意味で、逆に妻手動の離婚によって

子供に逢えなくなる真面目な父親たちも多くいる事を覚えておいてください。

 

「なるるん」さんが今後、どういったお気持ちになっても大丈夫な様に

お子さんたちの親権を得られる為に環境を作り始めましょう。

 

次に、経済状態です。

正社員でなかったとしても、最低限の定期的な収入を得る環境はありますか？

その環境があれば、よりス� ーズに「親権」の取れる可能性があります。

母子家庭への公的手当も十分ではありませんが、安定してサポートされ

少しでも子育ての環境を整えようとしてくれてます。

 

 

次には、周囲に味方を増やす努力をしましょう。

 

実家の協力どころか、敵に変わってしまう可能性もあります。

仕事、実家、経済力、住居等々、色々な根回しも含め着実な状況を整え、

子供にとって少しでも良い環境を手に入れてください。

 

 

最後に、少し厳しい事を書かせて頂きます。

 

私は「離婚」を現実として経験し、その決断しかなかったとはいえ

子供たちを傷つける選択であったと思います。

元夫は、父親として� 敵な人でしたし、

女から三行半を突きつけられる人ではありませんでしたが

最終的には愛情を感じなくなってしまったという「私の我儘」でした。

私には、他の色々な苦労を乗り越えてでも通したい我儘ではありました。

 

 

また現実的に、安定した立� �の職業を持っていない女性にとって

子供を育てながら仕事をしていく事、幼児期� けでなく子供の思春期も含め

一人で「母親」と「父親」を兼ねる大変さを知っているつもりです。

 

それでも、色々と考えた上で「離婚」しか結論がないの� とすれば

それもまた、しっかりとした「決意を持って選択」なの� とも思います。

 

ただ、「なるるん」さんの今までの「結婚の経緯」や、

今回の「不貞行為」自体へ批判ではなく、そのプロセスを伺い、

申し訳ありませんが、どこかで流されていらっしゃる様な印象を受けています。

 

例えば、先ほどお伝えした離婚後のヘビーな状況の中で

綺麗事ではなく可愛い� けでは済まない「子育て」や、

「疲れた」だけでは止める事逃げる事の出来ない「経済状態」の中で

追い詰められていく身体と心の中で、

どこまで投げやりではく� �張り続ける事ができるのでしょうか？

言葉にならないほどの辛さや心細さ、子供に対する不憫さ、罪悪感・・・

本当に「なるるん」さんが思われる以上に、しんどくて辛い時間なのです。

 

� からこそ、お子さんが成長された時に、

「離婚以外に道がなかった」と胸を張れる様に恥ずかしくない生き方をして頂きたいのです。

 

そして、その上でご主人と夫婦関係が再構築できないの� ろうか？と

最後の創り合いを、時間をかけ精一杯努力をした上で考えてみてください。

 

割り切れなく、夫婦関係が最悪で喧嘩を見せてしまい、愚痴を浴びせる事は

子供の心と身体へ大きなダメージを与えてしまいます。

 

そうであれば前述した様に、最大限の準備と計算をした上で

「離婚」を選択される事も良い選択だと思います。

 

 

余談ですが、くれぐれもご主人の豹変などにより暴力沙汰に気を付け

そういった事実があれば、病院に行かれ診断書を取るなどして下さい。

 

また、そういった修羅� �の中で一時的に気弱になり

「後で迎えに来るから」 と判断される等して、

くれぐれも、お子さんを残して実家に帰る行動を取らないでください。

そういった状況で止む無くお子さんを残して実家に帰られた方々は

裁判や調停で如何に夫〈父親）の非道を訴えたとしても、

「母親の育児放棄」と判断され、親権が取れなくなる� �合が多いようです。

 

家を出られる時には、荷物は持たなくても、

子供だけは連れて行くようにして下さい。

子供の手は、必ず離さないであげてくださいね・・・。

 

話し合いがス� ーズに進んだとしても、口約束や第三者の立会い� けでなく

「調停」か「公正証書」にして養育費が確実なものにして下さい。

話し合いの際には子供に対する愛情があっても、

長い時間の中で再婚等の環境に変化がある� �合があります。

その際に、強制力のある方法で養育費は安定したものにして頂きたいと思いました。

 

お子さんもそうですが、最後には

「なるるん」さんが幸せにならなければ意味はありません。

どういったプロセスを通ったとしても、

最後に幸せになれば、そのプロセスの全てが肯定出来ます。

 

逃げないで、流されないで、でも、我慢しないで時間をかけて・・・・。

しっかりと努力して成長し、賢い選択をした結果として行動して、

笑顔で子供たちと生きていってくださいね。

 

 

この決断は「子供の為」でも「子供のせい」でもありません。

そうしたいと思う「なるるん」さん自身の判断であり、決断なのです。

どういった道が待っていたとしても、

それを全て自己責任として逃げないで受け止める覚悟が必要です。

綺麗ごとではなく「子供と離れたくない」という

強い気持ちがあれば頑張れる可能性があると思います。

 

応援しています・・・。

 

 

風早里美