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「みさき」さん、セックス出来なくて悩む
2017年3月16日
*** ハンドルネーム ***
みさき
*** ご相談の内容 ***
初めて相談させていただきます。
わたしは、性に嫌悪感があり困っています
何とも思っていないひとから恋愛対象として
見られていることを知ると
その人に対して嫌悪感を抱いてしまいます。
これは昔からです。
そして、今一番悩んでいることは
性行為についてです。
彼氏ができて、手を繋いだりキスをしたりすることは好きなのですが
胸を触られるところから嫌悪感が出てしまい
ようするにセックスが出来ません
最初は我慢して相手をしたりするのですが
回数を重ねる度に嫌になってしまいます。
セックスが終わったあとは軽くうつ状態になることが多く
そのときの気分が一番嫌いです
今の彼氏はわたしの気持ちをくんでくれ 、
セックスはしないでいてくれます。
ただ、相手は健全な男性なのでたまに胸を触ってきたりしますが
わたしが嫌がる素振りを見せると 、
ごめんね、と謝ってくれます
今までは、嫌なものは嫌だから 、
あなたが我慢してくれないなら一緒にいられないよと
こちらから別れを切り出すことが多かったのですが
今の彼氏はわたしのために我慢してくれ
わたしを大切に思ってくれるからこそ
性行為が嫌だと思うことが、申し訳なくて仕方がないのです。
なので、出来ることなら治したいです
過去に何かトラウマがあるのでは?とよくきかれるのですが
思い当たることと言えば中学生の頃学校の帰り道に
知らない男の人に襲われたことでしょうか
ただこれに関してわたしの中では、襲われたことにより
夜道が歩けなくなった障害のことの方が大きく
性行為をするときにそのことを思い出す、
と言うわけではないので 、 これがトラウマになってるかはわからないです
カウンセリングをして治るものなのか
これはもう性格だから諦めるべきなのか
そういったこともわからないので教えてほしいです。
長くなりましたが、よろしくお願いします
【お返事】
「みさきさん」、初めまして、心理カウンセラーの風早里美です。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
私が「みさきさん」にお返事を差し上げたいと思ったのは、
お悩みが、色々な意味で改善できる可能性があると思ったからです。
情報量も少ない事もあり、一概には言えませんが
その点のフォーカスしながら、お伝えしたいと思います。
まず、「みさきさん」と同様にセックスに対する嫌悪感でお出でになる方の中には
ご自身も覚えていないような幼児期に
悪戯をされていたり等といったトラウマを持っている場合があります。
カウンセリング現場での対話により思い出せる場合もありますが、
催眠療法等で軽いトランス状態から記憶がよみがえる場合もあります。
ここで、「みさきさん」が書いていらっしゃる『中学校時代の不快な記憶』によって
ご自身も気づかない内にトラウマとなっている可能性があると思われます。
こういった場合は、「命の危険」の怖さの方が強いと思われ、
そちらの方のトラウマが大きくなって認識されているように感じています。
ところが、不快感や男性への怖さ等も含め、
「みさきさん」が、色々な心の傷を受けている可能性は否めません。
それは、夜道で襲われたという意味合いは、
「みさきさん」が性的対象として犯人に見られていた事に起因すると思われ、
それを無意識ではありますが、ご自身が理解していると思われるからです。
次に、「みさきさん」が現在の彼に対して申し訳なさを感じている事です。
「みさきさん」が書かれている様に、
過去の交際の中で『嫌なものは嫌だから』と別れを切り出されていたようです。
それは、自分自身のトラウマが大きすぎてそれを乗り越えようとするよりも、
別れる事で、それを避ける(回避)事を自己防衛もあり選んでしまうのだと思います。
その際、セックスを気持ちに沿わず求めてくる男性に対して、
そういった形で私(みさきさん)よりも、自分(当時の彼氏)を選ぶ男性に拒否感を覚えていたのかもしれません。
それは、中学校当時の犯人と共通する部分があるからです。
自分の欲望の方が、目の前の恋人(みさきさん)より優先されるあり方だったからです。
話を戻しますが、現在の彼氏は「みさきさん」の心を優先してくれる人だからこそ
身体だけでなく、心を合わせる事の出来る人ではないかと思われているように感じます。
「みさきさん」自身も書かれている様に、『セックスありき』ではありませんが
愛を感じ、気持ちを求めあい、身体を求めあう事は、自然で素晴らしい事です。
結果として「みさきさん」がこのハードルを超えられるかどうかは私にも分かりませんが
「みさきさん」自身が、戦う事もせず放棄する事は、
愛してくれる目の前の彼氏を大切にしていない事になってしまうでしょう・・・。
だからこそ、「みさきさん」も、彼氏に申し訳なさを感じ、
『この状況を改善したい』とご相談下さったのだと思いました。
「みさきさん」、どうか可能性を探って下さい。
諦める前に、そして「好き」な気持ちの延長上に結婚されたとして
この状況が長期間になった際に、お互いの気持ちを維持できる程、人間は強く出来ていないように思います。
可能性を探り、お互いが歩み寄れるよう努力するプロセスがあれば
結果としてゴールに行きつかなかったとしても、より二人の関係を深めてくれるように私は思います。
最後に、「カウンセリングの方法論」についてお伝えしたいと思います。
ここに書いてくださった内容であれば、
「みさきさん」も中学校時代の経験を左脳(事実)として語られると思います。
本来は、その先にある右脳(感覚)で残っているトラウマを探す必要があります。
ですので、経験値の高いカウンセラーを探してください。
カウンセラーショッピングをして、相性のあうカウンセラーを探してください。
そのカウンセラーと信じあい、貴女の心のヒダを探しトラウマを見つけ
今の年齢の「みさきさん」が、中学生の「みさきちゃん」の心の傷に向き合い
理解し、受け止め、癒してあげる作業が必要になってきます。
当時の記憶が全て出てきて『パンドラの箱』が開いてしまう可能性を秘めています。
「みさきさん」自身が、カウンセラーを含めた人間も含め依存的にならず
最後まで、やり抜く決意が必要だと思われます。
誰も「みさきさん」を変えることは出来ません。
変える事が出来るのは、「みさきさん」貴女だけです。
応援しています、自分を幸せに導いてあげてください・・・。