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「ゆら」さん・・・恥ずかしながら自分がありません
2018年5月24日
*** ハンドルネーム ***
ゆら
*** ご相談の内容 ***
はじめまして。
いい歳の中年ですが、恥ずかしながら自分がありません。
いつも何かに悩み、何も決められず心が曇っているみたいです。
先日、尊敬している男性に
「いつも優柔不断ではっきりしない。自分がないんだよ」と冷たく言われました。
確かにそうなんです。
小さいことなら少し悩んで何とか決められますが、
大きい決断は正直自分ではできません。
誰かの後押しがないと、自分がこうしたいと思ってもできません。
大体は父親に相談してみます。相談というか許可を貰う感じです。
私はシンママで大きいですが子供を養育しているので、
お金の絡むことは大体NGです。
自分が欲しいなぁと思っても、
親に「子供にまだお金かかるんだし、いらないんじゃないの?」
と言われると、そっか・・と諦めます。
それに反して行動すると、後から色々気分の悪いことを言われるのでそれも嫌で。
私はバツイチシンママなのですが、
一人っ子なので親の面倒を見るように母親から言われて育ち、
結婚も、婿とりではなく嫁に行ったものの、母親に老後の世話を言われていたので
なんとなく気になってしまい、それだけではありませんが、離婚しました。
以前は他県に住んでいましたが、
今は親が近くに引っ越してきており、私の子供のことでも手伝ってもらっています。
色々話がごちゃまぜになりましたが、
私は大事な判断が自分で決められません。
誰かに決めてもらいたくなります。でも心はもやもやします。
それと、人に自分の意見をバシっと言えない・嫌われることを恐れる・
寂しがりすぎる・自分のしたいことがない・誰かに依存したくなる・
自分を必要とされたいしされることで喜びを感じる・自分に自信が全くない・打たれ弱い・・・・
などなど、もしかしてアダルトチルドレンなのではないでしょうか。
小さいころから、母親に「こんなにしてやってるのに」ということを言われるのが嫌でした。
親なのに「してやってる」という言葉を使うんだなと。
あーしろこーしろ、それはダメ。と言われ、今でもです。
10年ほど前に母と大喧嘩をしましたが、そのときに
「育て方を間違えた、産まなければよかった、お父さんが子供ほしいって言うから」
と言われました。
そこからずっと口を利きませんでしたが、父親が我慢しろというので
今ではまぁ話くらいはしますが、心を許す気はありません。
そういう親と、優柔不断で自分がない性格は何かあるのでしょうか。
できれば、自分というのもを持ちたいし、物事を自分で決められる心を持ちたいです。
そして、親は「子供の母親として生きろ、親の面倒を見ろ、
自由奔放に生きようとするな、みんな我慢して生きている」というのですが、
私だって、誰かに愛されたいし、自由に恋愛をして、再婚して幸せになりたいです。
親は先に死ぬし、子供も自立して家庭を持つのに、
私だけなんで孤独な生き方をしなければならないのでしょう。
話が飛んですみません。
前を向いて、自分らしく希望を持って生きたいのです。
今のままでは何の希望もないですし、尊敬していた人にも見捨てられてしまったので
辛いばかりで生きているのが嫌で仕方ありません。
【お返事】
「ゆら」さん、初めまして、心理カウンセラーの風早里美です。
お便りの内容を読ませて頂きました。
内容を読ませて頂き、一番に感じるのは感情が混乱している・・・という事です。
自分で「こうしたい」という気持ち。
その行動に対して「自信が無い」という気持ち。
「親をみなければ・・・」というプレッシャー。
「自由に生きたい」という気持ち・・・。
「親への恨み」・・・
結果として「親にサポートしてもらっている自分」の状況・・・。
「ゆら」さんの中で、色々な感情が溢れ出しており、
自分でも収拾がつかない感じではないでしょうか?
「ゆら」さんは、お母さんが子供(ゆらさん)を産んだことを
夫のせいにした言葉を吐かれた事で傷ついています。
お母さんも、「自分で決める事が出来ない人」なのかもしれないと思いました。
「ゆら」さん、貴女の中で「こうしたい」という心が育っています。
誰かにドライブされ、誰かの価値観で生きていく事が苦しくなっています。
但し、その事・・・、「自分で決める事」は、
その責任を自分で取っていくという事でもあります。
それは、とても厳しくエネルギーのいる作業でもあります。
そして、「決める」為には自分が「どうしたいか?」という事を
心を整理して、自分自身で見つめなければ探し出せない程、
ご自身では「どうしたいか」ということが分からなくなっている事でしょう。
「ゆら」さんが、悩んでいる中でお子さんは、どんどん成長しています。
お子さんとの関係は、どうですか?
色々なお話をしていますか?
お子さんの年齢によっては、「自分で決められない事」を知られたくなくて悩んでいませんか?
「ゆら」さんが、本当に自分の人生を生きたいのであれば、自分を変える事が出来ます。
ただし、ご自身では難しいと思いますし、ここまで色々な感情が絡んでいるのであれば
専門家のサポートがあっても時間がかかると思います。
「愚痴」を言って、「誰か」のせいにしている時間が、色々な辛い経験が
いつの日か貴女の本当の決心を作ってくれることを祈ります。
「アダルトチルドレン」は殴られたり、殺されそうになったりする虐待だけでなく
自分が何を考えているか、自分がどうしたいか?分からない人は、
そういった成育歴(育ち方)をした人は、
「アダルトチルドレン」であると私は思います。
私自身も自分が「こうしたい」と思う事を選び行動してきたと思っていました。
ある日、「私は、どうしたい」のだろう…?と思った時、
頭が「真っ白」になった時の驚きを覚えています。
「ゆら」さんを助け、変える事が出来るのは、貴女だけです。
本当の決意が出来た時に、信頼できる心理カウンセラーを探し、
しっかりと自分を探す為にもカウンセリングを受けられる事をお勧めします。
自分を知りましょう。
「本当の自分」を産み出し、育てましょう・・・。
自分の本当の人生を、歩き始めましょう・・・。
その一歩を踏み出す勇気を持ちましょう・・・。
応援しています。