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メールカウンセリング事例集

夫婦関係のお悩み
アルコール依存の家庭に育ち苦しい 結婚は?子育ては?

SHさん

2009年2月7日 SHさんからご相談を頂きました。

はじめまして。突然のメール恐縮です。
アダルトチルドレンの内容を拝見いたしました。

僕も最近「アダルトチルドレン」、「アスペルガー」などと悩むようになってきました。
父親が酒癖が悪く、そんな環境で育ってきました。

自分に当てはまることは
「ありのままの自分が受け入れられない」
「自分はこうであるという自信をもった主張ができない」
「NOといえない」「仲間の輪に入りにくい」
「相手の心理が分かりにくい」
「無理して頑張り、自分に厳しい」などがあります。

そしてこれらのことに非常に劣等感を感じることが多いのです。


色々、調べていたら
「幼児期に親の酒癖が悪い環境で育った子供は情緒不安定で
社会的不適応を起こしやすく、破滅の道を歩む可能性が高く、
そういった子供達はとても不運である」という記事に加え、
「幼児期に情緒的な面などが発達する、才能を伸ばせる」
などの言葉が出てきたりするとイライラします。

では「幼児期にそんな環境で育った自分は、
自分の力ではどうすることも出来なかった。
才能も伸ばしたかった、運が悪かったと思って諦めろってことか!」
という気持ちになります。

感情に波があるのですが、例えば「お前が字が汚い」と言われただけで
過去の悪い思い出が次々とフラッシュバックしトラウマになったりします。

こういうのは、本当に「運が悪かった」として諦めるしかないのでしょうか?
仕事でも自分が主体になって動いていくことが難しいように思えるのです。

幸い、自分の場合、薬物やアルコール、ギャンブル、タバコは嫌いなので
それに依存することもなく、無事、結婚も出来そうなのですが、
やはり、自分の中には心の闇が存在してしまいます。

僕が相手に求めるのは
「1つでも良い面があればお互いに褒めるようにしたい、
夫婦の絆を強めなければお互いに成長しないのだから」ということです。

アルコール依存の怖いところは、
その環境のもとで育った子供も情緒不安定に育ち、
結婚しても夫婦の仲が悪く、またその子供にも影響を及ぼし、
子孫、下手をすれば玄孫以降も
影響を及ぼす可能性があるということだと思います。
子を持つ親になるということはそれだけ責任が重大だと感じてます。

長々と申し訳ございませんでした。もし何かアドバイスいただければ幸いです。

「SHさん」、はじめまして風早里美です。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。

>僕も最近「アダルトチルドレン」
>「アスペルガー」などと悩むようになってきました。
>父親が酒癖が悪く、そんな環境で育ってきました。

>自分に当てはまることは
>「ありのままの自分が受け入れられない」
>「自分はこうであるという自信をもった主張ができない」
>「NOといえない」「仲間の輪に入りにくい」
>「相手の心理が分かりにくい」
>「無理して頑張り、自分に厳しい」などがあります。

>そしてこれらのことに非常に劣等感を感じることが多いのです。

そう感じていらっしゃるのですね・・・・・、
文章を読ませて頂いても、とても聡明でいらっしゃるように感じます。
でも、きっと「SHさん」にとっては、「もっともっと」と思ってしまうのですね。

>色々、調べていたら
>「幼児期に親の酒癖が悪い環境で育った子供は情緒不安定で
>社会的不適応を起こしやすく、破滅の道を歩む可能性が高く、
>そういった子供達はとても不運である」という記事に加え、
>「幼児期に情緒的な面などが発達する、才能を伸ばせる」
>などの言葉が出てきたりするとイライラします。


確かににそういった研究の中には
書かれているような内容が多いです・・・。

では「幼児期にそんな環境で育った自分は、
自分の力ではどうすることも出来なかった。
才能も伸ばしたかった、運が悪かったと思って諦めろってことか!」
という気持ちになります。

確かに、そのような気持ちになってしまうのでしょう・・・
ただし、その事を自分の意思で変える事は出来ると思います。
過去の自分を変える事は誰にも出来ませんが
今の、そして未来の自分を変える事は、出来ますよ・・・・
変わる事も確かに大切ですが、
「変わろうとする事」は、もっと大切な事ではないでしょうか?

「虐待の連鎖」・・・・というのはご存知でしょうか?
幼児期に虐待を受けた子供は、大人になり親になった時に
虐待を繰り返す・・・・してしまう・・・・、といった状態です。

しかし、統計の結果、その事実はというと
40%を少し超える子供が、親になった際に虐待をしていたらしいです。

確かに、一般的な統計よりは大変多い数字ですが
私が着眼したのは、半分以上の子供たちが
親となった時に自分をコントロールできている現実です。

自分が悲しかった・・・辛かった・・・恐かった・・・・
それらの事を、しっかりと見つめて、自分を抑制し
感情的になった際にコントロールし、虐待をしない親となった。
その事は、とても私を安心させた数字でした。

また、私のところにお出でになる方の中で
幼児期に虐待を受けて、自分も子供に虐待をしている・・・
殆ど下精神的に・・・・という段階なのですが・・・
又は、子供が可愛いと思えない・・・等もあります。

ただ、カウンセリングを進めていくと
しつけの範囲であったり、子育てというストレス時期の中で
一般的な苛立ちや、感情であったりする事が多くみられました。

これらの状況は、実際には子供は大きく捉えていないにも拘らず
それをしてしまっている自分自身(親)が、されている子供の中に
幼児期の自分を映し出し(投影)、
あの時の自分のように我慢しているのではないか?
傷ついているのではないか・・・、恨んでいるのではないか・・・と
過剰に感じている部分が大きいようです。

そして、親なのに子供の感情を感じ始め、何重にも思考が交差し
子育てを楽しめなくなり、
結果として自分を「虐待している」と責めるようになるようです。

>こういうのは、本当に「運が悪かった」として諦めるしかないのでしょうか?

「運が悪かった」という状況で諦める・・ということよりも、
そのプロセスの延長上にいらっしゃる、SHさん自身を、
「諦める」ではなく、「受け入れる」という事が出来ればいいですね・・・

ただ・・・・・
現在・・・「今」、心から幸せを感じられていれば、
その不安は無いのではないでしょうか?
SHさんは、「今」、幸せではないのですか?
幸せのはずなのに、そう感じられないのですか?

つまり、「現在が幸せ」であれば、それに至るプロセスに対して
「プラス」も「マイナス」も、肯定的になれるという意味です。

仕事でも自分が主体になって動いていくことが難しいように思えるのです。

きっと、ご自身が前述されていた気質の中の

「無理して頑張り、自分に厳しい」などがあります。

こういった面が、現在のお仕事のポジションを受け入れられないのでしょう。
ただ、事実がどうなのか分かりません。
それはSHさんのフィルターを通した理解だからです。


「ルビンの盃」を、ご存知ですか?
ある面から見ると、盃にしか見えず、
別の面から見ると、二人の人間が見詰め合っている横顔に見えます。

ある面から見る」という"心の癖”が固着してしまうと
もう一方の面から見る・・・・という作業が出来なくなります。

ですから、恵まれた評価を頂いている仕事上のポジションなのに
SHさん自身が、そう捉える事ができないという事もあるかもしれません。


幸い、自分の場合、薬物やアルコール、ギャンブル、タバコは嫌いなので
それに依存することもなく、無事、結婚も出来そうなのですが、
やはり、自分の中には心の闇が存在してしまいます。

この部分を読ませて頂き、SHさんの状況が結婚前であり
その方との家庭を構築する上で、自分の生育暦(育った環境)が
悪影響を及ぼさないかと、不安になっていらっしゃることがわかりました。

>僕が相手に求めるのは
>「1つでも良い面があればお互いに褒めるようにしたい、
>夫婦の絆を強めなければお互いに成長しないのだから」ということです。


とても素敵ですね・・・・・
とても大切な考え方だと思います・・・・

>アルコール依存の怖いところは、
>その環境のもとで育った子供も情緒不安定に育ち、
>結婚しても夫婦の仲が悪く、またその子供にも影響を及ぼし、
>子孫、下手をすれば玄孫以降も
>影響を及ぼす可能性があるということだと思います。
>子を持つ親になるということはそれだけ責任が重大だと感じてます。


そうですね・・・・・
出来れば、前述の「虐待の連鎖」など関係なく
パートナーと、本当の意味で創りあえて
自分を表現したり、相手を受け入れたりする
心のキャッチボールが出来るようになるといいですね・・・

>感情に波があるのですが、例えば「お前が字が汚い」と言われただけで
>過去の悪い思い出が次々とフラッシュバックしトラウマになったりします。


ただ、この部分を読ませて頂き少し心配しています・・・・・
これは、パートナーとの女性との関係性を創りあう際に
SHさんのフィルターに、トラウマによる傷つきがあることを示します。
これが、パートナーとの創りあいを阻害するからです。

まず、現在のSHさんとパートナーとの関係の中で
自分自身を、どの程度表現できているかを考えてみてください。
例えば、数字化すると分かり易いと思います。
友達、又は同僚・上司など信頼できる人間を選び
それらの人に100%中、
何%くらい自分を出せているか考えてみてください。

恋愛と、結婚は距離感が違いますから状況は分かりませんが、
「同棲」のように一緒に暮らす時期はありましたか?
嫌になれば帰るところのない関係で好きな感情を継続する事は
結構精神的にはヘビーなものです。

そういった中で、SHさんが自分自身を解放できて
そして、リラックスして「幸せ」を感じられているか・・が大切です。

自分の良い所ばかりでなく、愚痴を言ったりする弱さを
みせる事も出来る関係はありますか?

SHさんが彼女に対して、もし自分を見せられないとすれば
彼女を信頼していないのではなく、
「彼女を選んだ自分」を信頼できないからかもしれないです・・・

結婚生活は、本当に近いもので
毎日の生活の言葉の微妙な行き違いが
いつの間にか、大きな意味の違いへと繋がっていく時があります。


結婚に至る段階で、出来れば二つの事を覚えておいてください・・・

一つは、自分の中で自然に笑えなくなった・・・・と思ったら
できるだけ早く専門家の所に行ってカウンセリングを受けてください。

家庭の中で、気持ちの上でリラックスしていない状況のようで
無意識に営業している状態です・・・・
その状態では、長い家庭生活の中では、
いつか「心のゴム」が伸びきってしまいます。
そして、相手の方も、それを無意識にキャッチして
本当の意味で、お互いに幸せになる事が難しくなります。

カウンセリングを受けることで、自分を見つめ直し
結果として、本当の自分自身で相手と創り合っていける可能性があります。


二つ目は、上記の段階で気付かずに過ごしてしまい
結果として、女性の方が何かをあなたに求め始める・・・・
又は、自分の中で何かの感情があふれ出してしまって
二人で「話し合い」をするか、一方が「話し合いましょう」・・・と提案した時です。

この状態になったら、早めに専門家の所に行って
「夫婦カウンセリング」を受けてください。


私の経験から、お互いにやり直しを考えている段階でカウンセリングを始めると
多くの方が、やり直す・・・という選択肢を選ばれるようです。
ところが、お互いに話し合いを始めても
「日本語」を話していながら、フィルターがかかっていますので
相手を理解する事も、自分を理解してもらう事も難しいものです。


そして、お互いを傷つけあう時間が流れてしまい
結果として、心の整理をしても、お互いが悪いわけではないと理解しても
関係を修復する事が出来なくなってしまいます。

相手が自分を攻撃したという(自分(:相手)を守る為・理解して貰う為)
そういったトラウマが、お互いに残ってしまうからです。

夫婦カウンセリングを受ける事で、カウンセラーが通訳となって、
お互いの理解を、そして歩み寄りを・・・・助けてくれます。
結果として言葉のキャッチボールが、
心のキャッチボールになっていく可能性があります。


長々と申し訳ございませんでした。もし何かアドバイスいただければ幸いです。

アドバイスになったでしょうか・・・・
少しでも参考になれば嬉しいです。


時々、結婚式の数日前にお出でになる方がいらっしゃいます。
二人であったり、お一人であったりしますが・・・・

SHさんの中で、何らかの不安があるようですので
ご自身の心のフィルターをはずして(整理して)
自分を受け入れられたSHさんになって、
新しい生活を始められるのもいいかもしれません。

どこにお住まいかわかりませんが、
何かがあった時に、駆け込めて相談できるカウンセラーと出逢って下さい。

長い時間かけてカウンセリングするのではなくても
少しだけ、本当の自分を見せることの出来る場所を作ることです。
それだけは、早めのほうがいいかもしれません・・・
それが抵抗があれば、前述の二つの状況を見逃さないで下さいね。


結果として、人が変る事が出来るのは苦しんで、
辛くて、のた打ち回るような苦しみの後です。
そのエネルギーによって、人は変る事が出来ます。
私も、その経験をしていますが、
あんな思いは、あまりして欲しくない経験でした。

何もかも知る必要もないし、
苦しくなければ辛くなければ、何も変える必要はありません・・・・・

SHさんは、聡明な方のようですので
結婚前のマリッジブルーのような心の状態で老婆心で良かった、
とても幸せな時間を手に入た・・・と感じ生活していけるといいと思います。

苦しさのエネルギーを借りてSHさん自身が変わる・・
・・・そんな「時」が来ない事を願っています。
自分を受け入れられ、相手を受け入れていかれる事を願っています。

幸せになりましょう・・・・・
人は、幸せになるために生まれてきたのだから・・・

応援していますね・・・・・

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