HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > その他のお悩み > 2000/09/09
nanaさん
プロフィールに書いてあった
労働省認定「心理相談員」ってなんですか?
産業カウンセラーは知っていたけど、これは知りませんでした。
御教示くだされば、ありがたいです。
nanaさんへ
はじめまして・・・・。
産業カウンセラー資格をご存知と言うことはカウンセラーを目指されているのでしょうか・・・・・?
私が知っている範囲でお答えします。
労働省が推進している計画のひとつにTHP(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン)と言うものがあります。
特に企業に人事にいらっしゃる方はご存知かもしれませんが、その実行は中央労働災害防止協会(中災防)と言う組織があります。JISHAと呼ばれるその組織の中の健康確保推進部と言う部署で行われている研修制度によって取得できる資格です。
これは、1988年から労働安全衛生法に基づきメディカルチェックや運動処方など身体面の健康増進対策とならんで、ストレス対策(メンタルヘルスケア)が新しく取り入れられました。そして、このメンタルヘルスケアの担い手として「心理相談員」という新しい名称がつくられました。
実際には,3日間の「心理相談専門研修」を受講することで取得できる、割と取得しやすいものだと思いますが、受講すること自体が資格をもっていることが前提となります。
私は「初級産業カウンセラー」資格の取得によりその受講を可能にしました。
それ以外には、大学の心理学科を卒業した人(認定心理士)、あるいは看護婦・保健婦の資格がある人など、です。3日間のを受ければ資格を取得できます。心理相談員の数は現在12,000人にのぼっています。(2000.9現在)
特に、研修の内容は企業内において、メンタルケアをする存在として、衛生管理者や産業医などと連携を取りながら、企業におけるメンタル・サポートを展開していきます。
企業内における内容の実施については以下の通りです。
●メンタルヘルスケアを実施する
●ストレスに対する「気づき」を援助する
●リラクセーションの方法を指導する
●良好な職場環境の雰囲気づくりをつくる努力をする(相談しやすい環境等)
ただ、私としては、心理相談員のサポートがカウンセラーのサポートする立場と微妙に違っている部分もあり(例えば、カウンセリングそのものは、クライアントのみのサポートであるけれども、実際現場においては企業側の意向を汲むという面も含んだ活動内容も含まれると言う点で・・・・)その役割の違いを知っておいて資格を検討されるといいと思います。
しかし、カウンセリングにおいて最終的にクライアントのサポートである点は変わらず、その為に多くの情報や研修に参加するために、資格を取得され、カウンセラー自身のレベルの向上には有意義ではないかと思っています。「心理相談員会」の中部支部の属し、研修などの参加して、立場が違う方々の事例検討などを聞くのも、とても参考になると感じている私です。
私は名古屋で受講しましたが、それ以外にも東京と大阪で開催されていると思います。ただ、1年に数回しか開催されず、私の隣で受講された方は「愛媛県」から受講されていました。その方は大阪を希望されたのですが、人数制限のため名古屋にて申し込まれたそうです。私も、補欠であき待ちの状態でした。
以下にその開催団体の連絡先を入れておきますので、受講可能な資格をお持ちでしたら問い合わしてみられるといいと思います。
中央労働災害防止協会(中災防)
健康確保推進部
〒108-0014
東京都港区芝5-33-7
徳栄ビル3階
TEL・・・・・03-3452-6841(代)
FAX・・・・・03-3453-0730
nanaさんにとって、少しでも参考になればと思います。