HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > その他のお悩み > 2002/06/27
ゆうさん
幼い頃から、我がままで とても内気です。
思い返すと、コミニュケーションが上手くなく周りの人と衝突が多いです。
友達からは、我が強いと言われまったくその通り。
仲良くしたくて、以前は 明るくいて、楽しくいれたのですが、
最近は周りの様子をとても気にして、
一緒にいる人に気を使わせてばかりいる。
気分が落ちると、過去の自分の嫌な所に戻ってばかり。
本当の自分は、我がままだから、気持ちを抑えると 一人ポッーン。
それは、楽しくないから話をすると、かみあわない。
いろいろな人と会話を楽しみたいです。
『ゆう』さん、はじめまして、御返事遅くなりごめんなさい。
御質問、読ませていただきました・・・・
何だか、とても寂しそうなゆうさんが見えるようですね・・・
>幼い頃から、我がままで とても内気です。
>思い返すと、コミニュケーションが上手くなく周りの人と衝突が多いです。
>友達からは、我が強いと言われまったくその通り。
「内気」と書かれていながら、別の面では「我が強い」ということ・・・・
これは、ゆうさん自身が自分の思っていることを
表現する経験が少ないということではないかと思います。
ゆうさん自身が育った環境はどうでしたか?
自分が何かを表現しなくても、ある程度周囲が
貴方の希望をかねえていませんでしたか?
又は、貴方が自分の思う通りにならないと
拗ねたりする事で、周囲の人は貴方の希望を
受入れたりしませんでしたか?
ゆうさんがそうだった・・・と言う事ではなくある例なのですが・・・
例えば『怒る』と言う事で
自分の意志を通そうと幼児期に行動していた人は
「怒る」・・・と言う行為が、「相手に自分の希望を伝える事」
という事だと間違った理解をしています。
そして、大人になり、言葉も表現も、
自分の気持ちを相手に伝える事ができる年齢になっても
『怒る』と言う行為をする事で、
相手に自分の希望を受入れさせようとします。
最近、「怒る」と言う事しか、感情表現の出来ない人は
こういた経験をしてきた人だと思います。
例えば上記の怒る人が、誰かに抱きしめて欲しいとします・・・
この行動の元になる本来の感情は「抱きしめて欲しい」なのに
抱きしめてくれない恋人に、腹を立て拗ねて『怒る』という行動をとります。
なんだかイライラするという感じで捉えています。
『抱きしめて欲しい・・・』と、言葉で相手に伝えればいいのに
『こういった時は、普通は察して抱きしめるものなのに、どうしてそうしないの・・?(怒)』
そう感じて、イライラして怒りが出てきます。
本心は別のところにあるのに(抱っこして欲しい)
勘違いされたこのイライラ感情を『ラケット感情』と言います。
ゆうさんにとっての『ラケット感情』が
どんな感情なのか、一度考えてみるといいと思います
>仲良くしたくて、以前は 明るくいて、楽しくいれたのですが、
>最近は周りの様子をとても気にして、
>一緒にいる人に気を使わせてばかりいる。
>気分が落ちると、過去の自分の嫌な所に戻ってばかり。
>本当の自分は、我がままだから、気持ちを抑えると 一人ポッーン。
>それは、楽しくないから話をすると、かみあわない。
>いろいろな人と会話を楽しみたいです。
そうですね、楽しい会話を楽しみたい・・・
楽しい時間を誰かと共有したい・・・・そう思いますよね。
最近、周りの様子が気になっているのには
以前明るく、楽しかったときにどこかで少しずつ、
受入れられなかった経験をしてしまっていると思います。
そして、そのこと自体をとても大きな事として
受け止め傷ついているゆうさんが
そうなってはいけない・・・・と、
自分を守る為に「防衛機制」という心の動きを使い
自分が傷つかないように、楽しい雰囲気を壊さないように・・・
無意識に努力しているのでしょう。
頑張っているゆうさんが、とても痛々しく思います・・・・
ゆうさん・・・・・
ゆうさんは自分が好きですか?
貴方の言葉を借りれば、我が強くて内気で
コミュニケーションがうまくない・・・そんなあなたが好きですか?
では・・・・
誰かと仲良くしたくて、
楽しい会話をしたくて・・・・
会話がかみ合わない事が、自分の我侭だと思い
自分の気持ちを一生懸命に抑え、みんなと楽しい時間を持ちたいと
心から思っている・・・・願っている・・・・・
周りの様子を、一生懸命に気にしている・・・
寂しがり屋のゆうさんは、どう思いますか?好きですか?
あなた自身が、一番その頑張っている寂しがり屋のゆうさんを
わかってあげられるのではないかと私は思います・・・・
ゆうさん、
楽しい・・ってなんでしょう。
愉しい振りは、もしかしたら誰でもできるかもしれない。
ゆうさんもしているかもしれない・・・・・・
でもゆうさん自身が、楽しい・・・そう感じる事は何か
それを、ゆうさん自身は知っているでしょうか?
では、誰といると自分が楽しいと感じているかどうか・・・
それは、わかっていますか・・・・・?
さて、ゆうさんは、今どうしたいか・・・?それはどうでしょう・・・・・・
会話は本当に難しいですよね。
それは、各自がいろいろな経験をしているから
同じ言葉を言っても、受け取るフィルターによって意味が変るからです。
あなたの言葉を楽しいと受け取るか・・・それともそうではないかは
人によって違ってきます。
あなたの周囲の人が100人いたとして・・・・
その中で、あなたの言葉を楽しいと感じあなたも自然に話せる人が
例えば、20人いたとしましょう・・・・・
それ以外の80人が、もしかしてあなたの周囲を取り囲めば
あなたは、あなた自身で楽しい会話を楽しむ事も
楽しさを感じる事もありません・・・・
でも、80人全員が拒否ではなく、
50人くらいは普通に受け止める人もいるでしょう・・・
嫌だと感じる人も10人くらいは中にいるかもしれない・・・・・
それら色々な100人が同じように感じて同じように楽しめる会話は
どんな心理学者にも、どんな聖人でも、できる事ではありません。
勿論、私だって出来るはずはないのです・・・・
人には、みんな同じ距離で付き合うのではなく
自分の価値観と同じ色を持った人を探す事が大切です。
同じ価値観の人は、近い距離で交際し伝えあっていくことが出来ますが
そうでない人は、御互いが傷つかないで
良い関係が保てる為には、距離が必要です。
それまでは、それぞれの人と自分が苦しくない距離を測りながら
関わっていくことが大切だと私は思います。
それらの為には、まず、ゆうさん自身が
あなた自身がどんな人間かを知ることです。
自分が、「どうしたいか」「何が好き」か
そんな小さなところから始まって、少しずつ知っていくことです。
あなた自身が『我が強い』と言っている行動や心の動きには
必ず理由と、心の動きに癖があるものです・・・・・
ただし、その我の強さはマイナスとして出るときと
プラスとしてあなたの魅力になっているときとありますから
全てを否定してしまわないように気をつけて下さいね。
そして、色々な自分を理解して
最初に自分自身が、自分自身を好きになれるように
なって頂きたいと私は思います・・・
あなた自身が、「嫌なところ」も「醜いところ」も「出来ないところ」も含めて
自分自身を愛しい・・・感じ始めた時に
あなた自身が、求めているものが手に入ると私は思います。
会話は、言葉の技術ではなく
ノンバーバル・・・言葉以外のもので伝えるものです。
相手に気に入られよう・・・好かれよう・・・とするあまりに
自分を大切に出来ないのであれば、本人が大切に出来ない人に
あまり周囲の人は魅力を感じないと私は思います・・・・
言葉のやり取りではなく、周囲の人達の言葉や顔色ではなく
内側を見つめてみては如何でしょう・・・・?
自分自身を知り、好きになっていくことで
何かを伝えあう・・・・と言う本来の目的であるコミュニケーションが
自然に身についていくようになると思います・・・・
誰かと触れ合いたい、関わりたい・・・と言う気持ちは
自然な心の動きです・・・・・・
ただ、不必要な関わりに重点をおいていくと自分自身が傷つき
本来良い関わりのできる人たちに対しても、
恐くなって飛び込めなくなっていきます。
自分自身を知ると同時に、いろいろな人と良い距離を見つけることを
少し考えながら、人と関わりを持っていくといいのではないかと思います・・・
応援していますね・・・・