”うさうさ”さん、はじめまして　風早里美です。

ご質問を読ませて頂き、弟さんや１２年ものパニック障害なども含め
いろいろな辛い時間を過ごしていらっしゃったのかと感じています。

そして、ご自身の「自分探し」をされたのでしょう・・・
それは、”ストローク”という心理学で交流分析療法の
専門用語が語られている事からも知る事ができます。


＞私は弟のことあり、
＞「いい子でないと好きに（恋愛だけでなく人すべてに）なってもらえない。
＞いい子でなければならない」と思い込んでいました。
＞最近、いい子でなくてもいいと言うこと、
＞俗に言う不良には以上だと思えるほど憎しみを抱いていたのですが、
＞私はいい子でなくても、とにかく表面上であっても、
＞人から受け入れてもらえている彼らに嫉妬を感じていたことがわかりました。

ご自身の心のプロセスを分析され
いい子でなければ愛されない・・・そう思い込んでいた自分。
そして、それらの自分の感情が”嫉妬”によるものだったと考えれらたのですね。
不良であるのに愛される・・・・人から大きなかかわりを得ている人に
憎しみを抱かれていたのも、あなた自身が本当のあなた自身を
受けいれられなかったと思っていらっしゃる為なのでしょう・・・・・


＞今、すごく愛情が欲しいです。
＞夫はたくさんの愛情を無条件にくれます。
＞ただ、私は、母の愛情が一ピースだけ欠けていて、そこが埋まらないと
＞ダメなような気がしているのですが（欲張りです）。

でも、”うさうさ”さんはご主人の愛情をしっかりとか感じることができる。
其の事は、とても私自身が心穏やかに感じられることです。
それは、どんなに深い愛情を与えられても
それを認められない人もいるからです。

お母様の愛情・・・・その１ピースがどういったものなのか？
本当にそれは存在するのか・・・・？すでに手に入れているのか・・・？
それらの場所から、少し専門家の手を借りて
整理をされたほうがいいかもしれません。
心の渇きが大きいと感じた時には、お考えになるといいと思います。


＞さて、今度、小６長男のクラスに、二年前学級崩壊を起こし
＞トラブルの元になって施設入所していた少年が帰ってくることになりました。
＞彼の状態はわかりませんが、ご両親は当時から少年に無関心でした。

これらの問題なのですが・・・・・
少し抵抗があるかもしれませんが、落ち着いて読み進めてください。
これから書くことは、あなた自身を否定しているのではない事を
まず、確認してください・・・・
そして、勿論ここでの私の書かせていただく事
それらが全て正しい事ではない・・・・事は言うまでもありません。
そういった点を、最初にお断りしておきますね・・・・

いろいろな問題を起こされ、施設に入所していた少年・・・
お子さんが中学校も一緒で、とても心配されている事と思います。
私自身も息子を持っておりますので、とても共感できるところです。
私自身も奇麗事ではなく、子供への影響を考えると
何かの打開策を求めて動きたいと思うかもしれないと思います。


＞私は親と話し合いたいと思います。
＞でも、自分たちが悪いとはいえ、さんざんいやなことを言われているご両親が
＞懇談会に来るでしょうか？
＞私は逆にプラスのストロークを渡して、少しでも近づきたいと考えました。
＞でも、私自身、今の自分はからっぽで
＞うそでも社交辞令でもいいから誉めて貰いたい、と思っています。
＞その私が、人にプレゼントを渡せるでしょうか？
＞そして、そのプレゼントは受け取ってもらえるかどうかもわからず、
＞捨てられるかも知れません。

ここで大切な事は、”うさうさ”さんの中で意図した結論を導く為に
相手に対して「ストローク」を与えようとしていないかと言う点です・・・
”うさうさ”さんは、どちらでこのストロークの概念を勉強されたかわかりませんが
プラスのストローク、マイナスのストローク・・・心へ、身体へ以外に
ご存知かもしれませんが、もっと大切な概念が、ストロークにはあります。
それは、「条件付」か「無条件」かという違いなのです。

この違いは、ストロークを相手に与える際に
条件付きストロークは、相手の行動や思考を、
コントロールしたいという、こちら側の意思が含まれています。
反対に、無条件のストロークは、全てを相手にゆだね
ただただ、見返りのような相手の反応を求めず、
ストロークを与えるものです。


例を示しますね・・・・
「１００点を取って、勉強を頑張る○○ちゃんが大好きよ！」
これは、お分かりだと思いますが勉強という条件付のストロークです。

「○○ちゃんが、何をしてても大好きよ！」
これが無条件ストロークです。

相手が何をしていても、どういった反応が返ってきても
好きだという気持ちは変わらない・・・
その結果、それを与えられた相手は、
自分自身の肯定感を高めていく事ができます。

つまり、人は自分という意思を持っていますから
誰かからコントロールされる事に抵抗感を持ってしまいます。
ここで、”うさうさ”さんが行動されようとしているものは
条件付のストロークだと思うのです。

つまり「おたくのお子さんに問題があり、
其の為に親である貴方たちが変わる事がとても必要です」
変わってもらえるのであれば、受け入れます・・・という
変わってもらえる事を前提に、
ストロークを与えようとしていると感じられるのです。

どうでしょう・・・・？
そういった気持ちが、”うさうさ”さん自身の深層にありませんか？


私がカウンセリングをしている際にも、よくある例なのですが
不倫をしているご主人が、自殺を考えるほど悩んでいる妻の願いを聞き
私の元に来られる時、とても其の方は私に対しての抵抗感があります。
コントロールされまい！！
または、中には「先生に私を変える事はできません！」そう言われる方もいます。

私は、そんな時次のようにお話します。
「私には人を変える様なそんな力はありません。
変わる時は、その人自身が変わりたいと思ったときだけですから・・」


”うさうさ”さん・・・・
もしもその後両親へ何かのストロークをされるのであれば
結果や、相手の変化など求める事をやめ
同じ時代に、悩みながら子供を育てる対等の親としての立場から
ストロークというプレゼントを投げかけては如何でしょう？
それが心からできれば、其のプレゼントは受け取っていただける事が
いつの日か、できるかも知れないと私は思うのです。

周囲の保護者の方や、学校関係の方などと連携をとって
より良い方向へ、状況が進まれる事を願っています。
ここで書かせていただいた事が少しでも参考になれば幸いです。

また、”うさうさ”さんが、多くの方から結果として
無条件のプラスのストロークを与えられる事で癒され
より素敵な人生を送られる事を願っています・・・・・


＜参考＞
ストロークとは・・・
心理学者エリックバーンによる交流分析療法の概念で
別の言葉で言い換えると、＜メッセージ＞のようなものです。
これには「プラス」と「マイナス」・・・そして、「精神的」「肉体的」なもの・・・・
ここで書かれている「条件付」と「無条件」という分別がされます。
人はストロークがほしくて生きている・・・とバーン博士は言いました。

例えば・・・
成績の良かった子供が、親の「褒める」という条件付の
プラスのストロークを得ていたが、除々に期待に答えられず、
高学年になり成績が下がると、家庭内暴力や不良に走るのは
無視されるよりもマイナスのストロークでもいいので得る為です。