HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > その他のお悩み > 2008/12/13
キコルナさん
「キコルナ」さん、はじめまして風早里美です。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
>私は、30代で、広汎性発達障害(療育手帳:B2)と診断され、
>某職業訓練校の就業実践科に通学・短期体験実習(企業内清掃実習)をし、
>今、発達障害支援センターやその指導員やジョブコーチや、
>これから、もう一つ、就業・生活支援センターにサポーターになってもらい、
>就職活動を続けてしていくつもりですが、
>この不況もあり、また、私は障害をもち、障害をオープンにして、
>就職活動をすすめていく方針ですので 、
>おそらく障害者枠の仕事を主に探していくとは思いますが、
>障害者枠の仕事もかなり枠は少なく、かなりの時間もかかるし、
>おそらく、差別もあり、世間から、
>はじけれるのではないかという不安感も、緊張感もあります。
>ただ、12月から、就業・生活支援センターに登録にも行って、
>ハローワークにも、ジョブコーチ同行で行って、
>就職活動を本格的にやっていくつもりですが、
>本当に仕事に、不況プラス障害で、仕事に就けるのか、
>就けたとして、長期で仕事ができるのか不安はあります。
就職活動・・・・、大変なご様子ですね・・・
頑張っていらっしゃる現在の中でも、
現在のリーマンショック以降の社会は就職活動は大変で
不安感や緊張感はぬぐえる事はないのだと思います。
私も公的機関でキャリアカウンセリングとしてサポート経験があります。
実際に、ジョブコーチや指導員の方にサポートをして頂いているようで
とても、現在のおかれた状況の中で最善の場所にいらっしゃるように感じます。
発達障害者は就職は難しいのでしょうか。
できないのでしょうか。
無理なのでしょうか。
確かに個人的なご事情だけでなく、社会情勢も含め
就職活動は難しい時代を迎えています。
ただ、頂いた文章を読ませて頂いても、
就業の可能性はあるように感じます。
労働厚生省は障害者の方々の採用に向けて
起業に対して努力目標ではありますが、一定の%を提案しています。
決して気休めを申し上げているのではなく、客観的であったり
理論的であったりする気質と能力ををとても感じるからです。
また先日、「カンブリア宮殿」という村上龍さんと小池栄子さん司会の番組で
障害者の方が確か70%だったでしょうか・・・
雇用されている企業が紹介されていました。
黒板に使われるチョークの製造会社でありました。
その会社の社長が前向きに障害者の方を雇用していたり
障害者の方と共に働く企業を起こす・・・起業セミナー等が
紹介されている番組でした。
安易に就職が出来ると言う綺麗ごとを申し上げるつもりはありませんが
以前に比べると、社会の受け入れる姿勢も良くなっているように思います。
その会社には、障害者の方を採用した30年代から就業し
現在でも仕事をされている女性も紹介されていました。
ネットで、過去のデーターをご覧になってみられると
気持ちに少しだけエネルギーを補充できると思いますよ・・・
>また、そのかたわらでは、最近、時間があったので、
>心理カウンセリング関連の本やコーチング関連の本を読んで勉強したり、
>心理カウンセラーオンライン模擬試験を、10月中旬から、できるだけ、受け続けています。
>また、同じ、発達障害者の掲示板で、お互い、意見を出し合ったり、
>年下の発達障害の方に、アドバイスできる事があればしたりしていました。
>将来、仕事に就いて、慣れて、学費が貯まったら、
>通信教育などで、心理カウンセラーの勉強をして、心理カウンセラーの資格も取って
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最期部分が文字が化けてしまって申し訳ありません。
それまでの流れを読ませていただくと、
恐らくカウンセラーを目指される・・
そんなお気持ちを持っていらっしゃるように感じました。
人の心の痛みを、共に感じながら一緒に考えていくカウンセラー業務で
本当に大切な事は、何だと思いますか・・・?
それは理論などでも、話術などでもなく
体験からくる、「体感された理解」だと思います。
今までの経験から、そのクライアントの方の痛みを理解しようと努力し
共に泣きながら、時には提案しながら時間を過ごします。
クライアントの方の変わりたいエネルギーが大きく
心の整理を終えて卒業をしてくださった後で
私自身が類似した経験をする時があります・・・・。
そんな時、いつも思うのは・・・・・・
「本当には、あの方の痛みを理解していたわけではなかったんだ」
という、そんな反省の気持ちです・・・・・・。
私は結果として、色々な経験をしてきています。
その事が、結果としてクライアントの方の心に共感が出来るのだと思います。
「キコルナ」さんが今、していらっしゃるような
障害を持った方の、本当の心の辛さ・寂しさ
社会的な不安感は、それを経験した方にしか理解できる事はありません。
是非、しっかりと勉強をされ、
そういった方たちの心を受け止めるカウンセラーになってください。
勿論、時には命がかかっている心の病ですから
簡単な仕事ではありませんが、とても遣り甲斐のある仕事です。
真剣に、目の前のクライアントと向き合っていると
多くのことをクライアントの方が教えてくださいます。
そのクライアントの方の心の声に、耳を傾ければ
カウンセラーとしてやっていけるかどうか・・・、きっと分かる時が来ます。
一つだけ気をつけていただきたいのは、
どの資格であっても、例えば一番有能だと言われている
「臨床心理士」の資格を持っていても、現場では意味がないほど深い仕事です。
でも、最近の「カウンセラー流行」で
残念ながら、私利私欲を求める私的な中身の無い講座や
社会的に通用しない資格取得を表示する団体が多いです。
少しでも社会的認知の高い「産業カウンセラー協会」の認定カウンセラー
リクルートやマンパワーが提供しているキャリアカウンセラー資格。
そういった資格を取得される事をお勧めします。
どうか、頑張ってくださいね・・・・・・・
応援しています。