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メールカウンセリング事例集

アダルトチルドレン

ゆなさん・・・性的いたずらをされた私

 

2011年5月5日 ゆなさんからご質問を頂きました。

*** ハンドルネーム ***
ゆな

 

*** ご相談の内容 ***


今は大学4年、21歳なのですが、

高校1年生の時に性的いたずらをされたことがあります。

内容については思いだしたくないので、伏せておきます。

 

強い恐怖感を感じ、誰にも相談できずに

自傷行為をしてしまいました。(現在はしていません)

カウンセリングには思いだすのが、

精神的に不安定になるのが嫌で通っていません。

 

6年経った今、最初の頃よりは薄まり、自傷行為もしなくなりました。

しかし、男性に関わったりすると

とても怖くなってしまい、発作など具合が悪くなります。

 

学校やアルバイトなどで男性と会話するには大丈夫なのですが、

二人きりとか男性が好意をよせてくる(恋愛)と

怖くて気持ち悪くなってしまいます。

現在の日常生活では、

男性に深く関わらなければ、或る程度大丈夫です。

 

恋愛など深くなると、

あのときの恐怖を思いだし自傷行為に走ってしまいます。

 

つい最近、学校の知り合いの男性が

よく誘ってきたり、好意を示してきます。

それが怖くて怖くて、関わりたくないと思ってしまいます。

 

病院やカウンセリングにを受診したほうがいいのでしょうか。

 


【お返事】

 

ゆなさん、始めまして風早里美です。
お返事が、随分と遅くなってしまい申しわけありませんでした。

 

高校1年の時の辛いご経験、言葉もみつかりません・・・。
どんなに心が壊れてしまったのだろうと、考えてみるのですが
其れも、貴女の痛みや苦しみ辛さに、
到底及ぶものではないと感じ、哀しさで胸が一杯になってしまいます。

 

<カウンセリングには思いだすのが、
<精神的に不安定になるのが嫌で通っていません。
<6年経った今、最初の頃よりは薄まり、自傷行為もしなくなりました。

 

そうですね、きっとそうなのだと思います。
カウンセリングは、話すことにより
その事をリアルに思い出してしまう部分があり
開始当初は、かえって症状が悪くなってしまう場合が多いのです。
その際、カウンセリングを受けた方が良いとは・・・・
一概に言えなかったと思います。

 

きっと、心の傷が深すぎて、その際に試みる事は
危険であったかもしれないと思います。

心の傷から、どくどくと血があふれてしまい、

止める方法が見つからない場合もあると思います。
どこかで自己防衛で、其れを理解されていたのかもしれないですね。
6年経って、自傷行為も無くなったとの事、少し安堵しています。

 

ゆなさん、6年前の思い出したくない経験を
ここに書き込んでこられたのはどうしてだと思いますか?

 

私は、こう思うのです。
きっと、ゆなさんの中で、その事が終わっていないからではないかと。
その時から、ゆなさんの中で時計が 動いていないのではないか・・・と。

 

そして、きっと書き込んでくださったのは

今の状況に関して、異性との関わり方に対して
過去の辛い経験と向き合わなければならないのではないか?・・・と。
ゆなさんが、そう感じていらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

私は、カウンセリング(向き合う事)は必要だと思っています。

 

ただし、この事に向き合う事は、とても勇気と決意が必要です。
其れは、ご自身が壊れるほどに危険な事でもあるからです。


カウンセリングが進む際、強いストレスがかかりますので
一時的に大きな負荷を軽減させる為に、

病院での投薬も必要になってくると思います。

別途、相性のあうカウンセラーと「自分探し」をする為に

真剣に出会うべく努力をする事も必要だと思います。

 

 

<恋愛など深くなると、
<あのときの恐怖を思いだし自傷行為に走ってしまいます。

 

このように書かれているように、恐怖感は強く、
その事によって、哀しいですが自傷という
別の問題が起きてくるのですから・・・。

 

そこで色々と考え、私として現在の段階でお伝えしたい事は
自分の中の決意が出来る「時期を見極めて」欲しいという事です。

 

きっと、中途半端に始める事は危険だと思います。

勿論、内容が内容なのですから常に真剣なのは理解しています。

ただ、どこかで「立ち向かう気持ち」が・・・・

「決意」がしっかりとされていない部分も無意識にある可能性もあります。

ですから、ゆなさんが自分が壊れるよりも、

それを乗り越えたい気持ちが強くなった時が

「その時」だと思うのです。

 

例えば、どうしても一緒に生きていきたいと思える男性と出逢い

その人の為に、その人と生きていく為に過去を乗り越えたいと思う時。

 

一人で生きていく事が、壊れる以上に寂しいと感じ

「どうしても、誰かと生きていきたい」のだと、

自らの気持ちを、強く再確認された時・・・・・、等です。

 

 

私のところへお出でになる方々も、傷つき、食べられず

眠れず、何度も「死のう・・・」と決意されり・・・しています。

 

変わろうとして、何人ものカウンセラーに関わったり

色々な医療機関に行かれ、色々な病名を診断されたり

相談した友人に、あまりにも依存をしてしまい

結果として、関係を絶たれ傷ついたりされたりしています。

 

それらの辛く哀しく長い暗闇のトンネルを歩き続け

それらの中で、落胆し傷ついていきます。

そして、更に強く「変わりたい」という気持ちのエネルギーを貯め

私のところに来てくださる方が多いようです。

 

ゆなさんの書き込みを読ませて頂き

まだ、その時期ではないのかもしれないと思っています。

 

勿論、「変わりたい」「普通に異性と関わりたい」と願っているでしょう。

ただ、「出来れば変わりたい・・・」そう思っていのではないでしょうか?

「変えて欲しい」(カウンセラーに)・・・、そう思っていませんか?

 

全ての答えは、ゆなさんの中にあります。

ゆなさんが、決意する事から全てが始まります。

 

私も、専門家でありながら、いいえ専門家だからこそ

「自分が変わる決意をする」事から無意識に逃げ回っていました。

だからこそ、変わる難しさも、変わる恐さも・・・・・・・

そして、変わったからこそ得られる心の安らぎも知っています。

 

辛いお気持ちのゆなさんを、責めているわけでもないですし

「もっと、もっと頑張れ・・・・」、と言っているわけでもありません。

変わるためのエネルギーが溜まる瞬間には

どうか目をそらさないで、心を決めてください・・・・・。

 

ゆなさんが・・・・、「傷ついたゆなさん」を

助けてあげられる日がくる事を願っています。

心穏やかに、過ごされる日がくることを心から願っています。

 

 

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