HOME > セラピールーム > メールカウンセリング事例集 > 症状に関するお悩み > 2004/02/16
明るい森の中さん
はじめまして、「明るい森の中」さん、風早里美です。
お返事が遅くなって、申し訳ありませんでした。
>私は、33歳のACで摂食障害者です。
>症状は10年ほど前からはじまり、拒食→過食嘔吐と経験しました。
摂食障害と向き合い、カウンセリングによって
少しずつ整理されはじめた状況にあるようですね……
文章の中にも、少しずつ客観性がつき始めているように感じています。
>2年前に結婚をしましたが、今は別居中です。
>原因は、いろいろありますが、直接的には、
>遺伝性の病気をもつ彼との結婚前の妊娠、そして堕胎でした。
>結論を出したのは私です。
堕胎については、私にも経験があり
数年経った今でもトラウマがあります。
女性として母として、どんなにか迷い辛いことだったでしょう。
>「子供さえできれば結婚してくれると思った」と言われ、とてもショックでした。
>結婚を悩む私の気持ちを裏切られたような気がしました。
>当時のカウンセラーに「二人の心の傷は、二人でしか治せないよ。
>がんばりなさい。」といわれ、不信感と不安を抱いたまま結婚しました。
>しかし、好きな事を仕事にしている彼は、ほとんど家にいず、
>いつも疲れて眠っているばかりでした。
そのカウンセラーの方が、どういった話の流れの中で
そのような言葉を言われたかわかりませんが……
頑張りなさい…・この言葉の意味が、当時のあなたには辛い言葉だったと思います。
>好きな人だから本当に力になりたかったのですが、
>心はいつも寂しく将来の不安でいっぱい。
>子供をおろしてしまった罪悪感と寂しさでいつも泣いていました。
>過食嘔吐だけでは、満たされず
>ついに私は、他の男性と付き合い始めてしまいました。
それだけ、あなたは辛かったのだと思います。
世間的にみた倫理観よりも、その時のあなたには必要なことだったのだと思います。
寂しさに負けてしまう……このことを誰にも責めることはできないと
私は思います…・そんなに人間は強いものではないと思うからです。
>「浮気をしてもいいよ。
>必ず戻ってくるはずだから」といわれたのがきっかけでもありました。
>嘘ばかりの2重の生活を送る。
>そんな生活を続けていくことに疲れた私は、
>二人の関係を見直そうととりあえず別居することを決め、今に至ります。
このあたりの選択に、心の健全さを感じますよ…・
自然な選択だったと思います。
愛する人が、他の人と関わりを持つことを受け入れられることは
不自然なことではないかと思います。
それらの生活の中での不自然さに、気づけたあなた自身を誉めてあげてくださいね。
>別居はしたものの、自分はどうしたいのか分からず、
>つきあっている男性がいるのに、元夫への想いも断ち切れず、
>離婚に踏み切る勇気も復縁するパワーも今はありません。
>ただ自分の気持ちが、これからどうしたいか、
>機が熟せば、きちんとみえてくるだろうと流れに逆らわず、
>周りの人を大切にし、自分を大切にして一生懸命生活しているつもりです。
いろいろな状況があるにしても、
上記のような気持ちで時間を過ごされているのであれば
ひとつの山を越えているといっていいと思います。
ただし、多くの状況が複雑に絡み整理がされていないように感じます。
元夫に対する気持ちが何であるのか、
現在付き合っている男性に対しての感情は何なのか。
また、深さの計り知れない寂しさは、アルコール依存なのでしょうかお父様と
過干渉のお母様からの影響だとは思いますが……
また経済的な自立の面などあ、現実的な部分も含まれています。
それらの現状をしっかりと整理していかれることをお勧めします。
ある意味では、ここまで落ち着かれ
自助グループなども含め行動していらっしゃる方なのですから
お一人では、難しいのかも知れません。
カウンセリングをされるとしても
多くの整理された事を順序だてて並べていく作業に近いと思われます。
癒しの進み方によってはわかりませんが
ここで読ませていただく限り多くの時間がかかるとは思えない様に感じます。
>最近知人から「我が強い」と言われてしまいましたが、
>この「我の強さ」で私は、前に進めていないのかとときどき不安になります。
>母親の言うとおり、
>心を広くもって彼を許してあげれば万事うまくいくのでしょうか?
>自分がどうしたいという気持ちはどうやったら探せるのでしょうか?
>「我の強さ」をどうしたら治せるのでしょうか?
さて…わたしは、その「我の強さ」を治す必要があるのだろうかと思っています。
その気質がある為に、失ったものもあるかもしれません。
しかし、その"我"の為に多くのものを得てきたのではないかとも思います。
私はいろいろなクライアントの方との関わりの中で自重していることがあります。
一見欠点に見えることであっても、それを無くしてはいけない・・という事です。
それは、その欠点が多くの長所につながっている可能性があり
それをなくす事で、その方自身がバランスを取れなくなると思うからです。
その方の良さまで失ってしまうからです。
その代わり……・・少しずつ一緒に探していくことは
その方自身を何も変えないで…・・
それでも生きていく為に苦しい部分を無くしたり減らす為に
方法を探して、そのままのその方にプラスアルファーとして足していくことです。
それらの方法を、探してくださるカウンセラーと出会える事が
今の貴方にとって必要かもしれませんね・・・・
>摂食障害の症状を手放しても、
>現実で生きていく方法が手探りでこころもとないです。
>それとも共依存という形で依存は続けていて、
>私は一生、まともな自立した人間にはなれないのでしょうか?
今の自分に苦しみながらも、それを変えることが怖い…・
カウンセリングをされる方は、どなたもそうなのだと思います。
でも、自分自身が「できない」と思った時にできなくなるのではないでしょうか?
あなた自身が、「こうなりたい」と思い、
小さな事からあなた自身を変えていく行動こそが
これからの人生を変えていきます。
その小さな一歩が、長い時間の中で
大きな変化をあなたの人生にもたらすと思います。
どうか、あきらめ無いでください。
そして、頑張りすぎないでください……・
あなたは十分頑張っていると思います。
でも、少しだけ、少しずつ…・
あきらめないで変わっていくことを意識しながら
自分自身は、自立した幸せな人生を歩いていく…・
そう、あなた自身に教えながら人生を生きてみてほしいと思います。
もちろん、それらの方法として
カウンセラーなどの専門家の手を借りることもひとつの方法だと思います…・・
しかし、最後にあなたを救うのはカウンセラーではなく、あなた自身です。
あきらめないで、でも、頑張りすぎないで…・・
少しずつ少しずつでいいのです。
・・・応援していますね。