はじめまして「Ｌｕｍｅ」さん、風早里美です。
お返事が、遅くなり申し訳ありませんでした。
ご質問を読ませて頂きました。

＞①どうしたら空しい自分から抜け出して
＞②自慰行為にふけらなくなれるのか…。

＞過食もあるのですが、まだましなほうです。
＞心療内科に1年ほど通っています。
＞抑うつ、ひどい落ち込み、目眩は大分良くなってきたのですが、
＞どうしても心療内科の先生には話せず困っている嗜癖があります。
＞誰にも相談できずどうしていいか困っています。

自慰行為については、微妙な問題ですし
女性でいらっしゃるLumeさんにとって、
どんなに相手が医師であっても、語ることには抵抗があると思います。
年齢的にも２６歳ですし、その事を話すこと自体が
精神的な苦痛をもたらしているのですね・・・・

Ｌｕｍｅさんの問題として書かれているように二つの点から考えてみましょう。

＞①どうしたら空しい自分から抜け出して
＞②自慰行為にふけらなくなれるのか…。

と言う事です。
まず、①の内容について考えてみましょう。

＞私は、しなければならないこと
＞（例えば運転免許を取りに行っているので続けて通うことなど、国家試験の勉強）
＞があるのに、できません。
＞なぜがしたくないのです。
＞したいのに、したくない。
＞こうして何もせずにいて世間からどんどん落ちこぼれていっている気がします。
＞2回留年もしました。

いろいろな事に対して無気力になってしまっているようですね・・
頭では「やらなければならない事が、わかっているのに
心がそれを受け入れていないように思います。
正しい事があっても、それを心が受け容れていかないと
行動として実行していく事は、本当は難しい事なのです。
きっと、今まで「心」と「頭で考えること」が別々なのに
一生懸命に、頭で考えることを行動に移してきた為だと思われます。

＞何も取り得がない私は承認されたくて勉強も頑張り、
＞いい子でいるように努めてきました。
＞家族や学校の中で生き残るために必死でした。
＞しかしそんなもの周囲からするとどうでもいいことのようです。

このように書かれているように、Lumeさん自身は
貴方の「感じている事」「思っている事」「したい事よりも
周囲の人たちに「認められたい」と思って生きてきたのだと思います。
貴方は、きっと何も悪くないのですよ・・・・・・
ただ、一人が嫌で、寂しい気持ちの先に
そういった周囲に受け容れられるように行動してきたのだと思うから・・・。
「生き残るために必死」だったのだと、もうあなた自身が知っているのだから。

そして、その先に
しかしそんなもの周囲からするとどうでもいいことのようです。
と、いう事に気付いてしまったのですね・・・・

Lumeさんが、無気力になっているのは
あなた自身が選び、そして行動してきた・・・・・
つまり、必死になって守ってきた自分の生きてきた時間が
とても、「無意味」なものだと心が感じてしまった為だと思います。

そして、あなた自身が今、「考えている事」「しようとしている事」が
今までの行動と同じように、無意味な事なのかもしれない・・
そう心が思っているからなのではないでしょうか・・・・・？
そして、心がそう感じている為に、
それを行動に移す事に意味を感じなくなるのではないでしょうか？
それを行動する事を「否定したくなる自分」がいるのではないですか？

例えば「国家試験」ですが・・・・・その試験をＬｕｍｅさんは受けたいのですか？
その試験に合格して、どういった時間を送りたい・・・
または仕事をしたいと考えていますか？
その試験は、「認められるためのツール」ではないですか・・・・？

例えば「運転免許証」ですが、これは多くの人が持っているものです。
ですから、ある意味では「認められるためのツール」ではないと思います。
しかし、今のＬｕｍｅさんにとって、
「これをとってどうなるんだろう・・・」と漠然と心が感じている為に、
自分と距離のある未来しか感じられないのではないでしょうか？
過去の時間が無意味に思える今、
行動の何もが無意味に心が感じているのでしょう・・・
そして、一生懸命になろうとする自分にブレーキがかかってしまう・・・
そういった「思考操作」を無意識にしているように感じます。


次に二つ目「自慰行為」の件です。

＞具合が悪くなってから6年本当に大分よくなりました。
＞けれどどうしても嗜癖（自慰行為）がなおりません。
＞最初は男性依存でした。
＞けれど、それに気づいてからACが落着くまで
＞男性と付き合うことは自分のためにもやめようと思い、今はやめれています。
＞これは上手くいっていて生活も自分自身のものに少しずつなっています。

そうですか・・・
御自身の行動の中の男性依存に気付き
その行動を変える事が出来たのは本当に良かったと思います。
あなた自身を傷つける事になりますから・・・・・

＞けれど、どうしても自慰行為がやめれないのです。
＞空しい自分を埋めるかのように自慰行為を繰り返し、先に進めずにいます。

Ｌｕｍｅさんの場合、本来の男性依存のアディクション（問題行動）を
自分自身でコントロールして、克服しようとしています。
依存行動の場合、一つの依存を止めても
別の依存行動に移行していく事が多いのです。

ただ、大切な事は、その行動が「反社会的な」行動か
または、自分自身を傷つける可能性の高い行動かという事だと思います。
それは、薬物依存やギャンブル依存などのような行動です。

そういった意味で、「自慰行為」を
Ｌｕｍｅさんはとても嫌悪感を感じているようですが
それは、どうなのでしょう・・・・・・・。

男性たちにとって、「自慰行為」は当たり前で自然な行動として
現在では受け容れられています。
海外では、女性も自分の性的な欲求を
処理する事は自然な事と捉えられています。
それは、社会的な流れとともに変わってきたともいえます。
Ｌｕｍｅさんの反応は、思春期に自慰行為に対して罪悪感を持つ
中学生ぐらいの男の子の精神状態に近いようにも思えます。

前述したように、抵抗感があるかもしれませんが
現在のＬｕｍｅさんにとって、自慰行為をしているから
空しい自分から抜け出せないのではないのではないでしょうか・・・・
今の貴方には、「してはいけない」と思うからこそ
より、その自慰行為に対して走ってしまうのではないかと思います。

貴方の今の心に、「自慰行為」で安定を取り戻すのであれば
その状態で、まずは「共存する事」も一つのプロセスだと私は思います。
「自慰行為をしている自分」をまず受け容れる事からはじめるのです。

セックス依存に近く、夫に性交渉を多く求める妻の場合、
セックスそのものよりも、夫との心の交流が増え
心に身近に感じられるとセックスにこだわらなくなります。
セックスがしたいのではなく、多くの妻が自分を受け容れられる行為として
セックスと言う儀式を求めているからです。

ですから、何も考えたくない・・・・
どこへ行きたいか、方向性の判らなくなっている貴方にとって
現実逃避としての自慰行為は、今の状態としては
取り敢えずは必要な行為なのかもしれません。
ただし、時間的に、行為的にどの程度の物なんか
ここに書かれている情報だけでは理解できない状況もありますので
一概には言えないとも、お伝えしておきます。

その上で、貴方の心の隙間・・・空虚な部分の整理をしてく事をはじめてください。
投薬も睡眠障害等があるのであれば、必要だと思いますが
それは対処療法に過ぎないと思います。
根治療法として、カウンセリングを利用されるといいと思います。

現在の、心療内科の先生はどんな方ですか？
その方に、自慰行為の件は話すことが出来なくても
幼児期から、頑張ってきた貴方の話は出来ますが？
それを話す事で、小さなことを思い出しながら
泉のように話し続けることが出来ますか？
そうであれば、話しながら頭ではなく心で
頑張ってきた自分、寂しかった自分を振り返り
整理していくことが出来る可能性があります。

カウンセラーを常駐されている病院ならばいいのですが
そうでない場合には、その医師から、カウンセラーを紹介されてもいいですね・・・
一般的には、医師は対話にあまり時間を割いてくれるところは少ないので
どういった形でも身近なカウンセラーを探された方がいいと思います。

＞もうすぐ26歳になります。
＞私は誰からでなく私自身を承認できるようになりたい。
＞どうかアドバイスをお願いします。

まず、Ｌｕｍｅさんの歩いてきた道を
しっかりと振り返り、出来るだけ多くの言葉に変えて話しをしてみて下さい。
そして自分の心や行動を理解し、あなた自身だけは自分のしてきた行動の
辛さや、寂しさや一生懸命さを・・・・・しっかりと認めてあげて下さい。
結果ではなく、プロセスで認めてあげる事が出来るのは
その行動をしてきた自分自身にしか出来ない事です。

そして、「よく頑張ってきたね・・・・」
「少し休んで、これからのことをゆっくり考えてみよう」と話してあげて下さい。
その時間をゆっくりと受け容れた後で、
「貴方はどうしたいの？」・・・・・・・・そう聴いてあげて欲しいと思います


自分ひとりで、「依存症」と向き合っていく事は
とても難しいことだと思います。
できれば専門家のサポート受けられた方がいいように感じています。
「頑張らないように」頑張って下さい・・・
応援しています・・・・・・・・